ビートルズも登場 ロジャー・ミッシェル監督遺作『エリザベス 女王陛下の微笑み』6月公開

 ドキュメンタリー映画『Elizabeth(原題)』が、『エリザベス 女王陛下の微笑み』の邦題で6月に劇場公開されることが決定した。

 2月6日で在位70周年を迎える英国君主エリザベス2世。本作は、エリザベス女王の95年の歩みを、単なるドキュメンタリー映画としてではなく、英国流のユーモラスでポップな作品として作られた。 また、ビートルズ、エルトン・ジョン、ダニエル・クレイグ、ローワン・アトキンソンなど、著名なセレブリティたちも多数登場する。

 監督を務めたのはm『ノッティングヒルの恋人』(1999年)、『恋とニュースのつくり方』(2010年)、 『私が愛した大統領』(2012年)、『レイチェル』(2015年)などで知られ、日本では2月25日に『ゴヤの名画と優しい泥棒』の公開も控えるロジャー・ミッシェル。2021年9月に65歳の若さで惜しまれながら他界、本作が遺作となった。音楽は『ガンジー』(1982年)、『遠い夜明け』(1987年)など4度のアカデミー賞作曲賞ノミネート歴を持つジョージ・フェントンが担当する。

 イギリスでは女王の在位70周年を讃える祝賀行事「プラチナジュビリー」が予定されている。5月12日から15日にかけて、ウィンザー城で催される馬術イベントが開催。また、1953年に女王の戴冠式が行われた6月2日を皮切りに5日までを祝日とし、BBCが中継するバッキングガム宮殿で行われるコンサート、パレード、ショーなど、国を挙げての様々なイベントが行われる予定となっている。

 ミッシェル監督は本作について、「ユーモアにあふれ、時に感動的で唯一無二。誰も見たことのない、エリザベス女王の姿がここにある」とコメントを遺している。

ロジャー・ミッシェル監督 コメント

英国史上最高齢かつ最長在位の君主。さらに彼女は世界史上、最高齢かつ、存命では最長在位の君主であり、現在も在位している最古の国家元首でもある。彼女ほど多くの人が想いを馳せる人はいないだろう。彼女はまさにモナ・リザ。誰もが知っている圧倒的存在。しかしその存在感に関わらず、実態はベールに包まれていることが多く、私たちは彼女を永遠に理解することはできない。彼女はビートルズよりもはるかに有名で、お伽話に登場する“お城に住んでいる女王”だ。しかしその一方で、彼女は安全ヘルメットを被ってリサイクル工場の開業にも現れたりする。彼女の周りの時間と世界はいつだって台風のように目まぐるしく変化している。ただ一人、エリザベス女王を除いて。この作品はまさに祝福だ。まるで映画のような激動の時代を余すことなく詰め込んだ、ミステリーツアーのような仕上がりになっている。詩的で洒落ている画面には愛情いっぱいの茶目っ気あるいじりも出てくる。そしてそこには女王陛下への深い愛と畏敬の念があるのだ。ユーモアにあふれ、時に感動的で唯一無二。誰も見たことのない、エリザベス女王の姿がここにある。

■公開情報
『エリザベス 女王陛下の微笑み』
6月、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国公開
監督:ロジャー・ミッシェル
製作:ケヴィン・ローダー
音楽:ジョージ・フェントン
出演:エリザベス2世、フィリップ王配、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ヘンリー王子、キャサリン妃、ジョージ王子、メ―ガン妃、ダイアナ元妃、ビートルズ、エルトン・ジョン、ダニエル・クレイグ、ローワン・アトキンソンほか
配給:STAR CHANNEL MOVIES
後援:ブリティッシュ・カウンシル
2021年/イギリス/カラー/89分/英語/ビスタ/日本語字幕:佐藤恵子/原題:Elizabeth
(c)Elizabeth Productions Limited 2021
公式サイト:elizabethmovie70.com

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