ジャック・オディアール監督×セリーヌ・シアマ脚本 『パリ13区』4月22日公開決定

 ジャック・オディアールが監督、セリーヌ・シアマが脚本を務めた映画『Paris, 13th District(英題)』が、『パリ13区』の邦題で4月22日より新宿ピカデリーほかにて全国公開されることが決定した。

 第68回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『ディーパンの闘い』、第62回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『預言者』など数々の作品を手がけ、今年70歳を迎えるオディアール監督。『燃ゆる女の肖像』が話題を呼んだ現在43歳のシアマと共同で脚本を手がけ、“新しいパリ”の物語を描き出した。コロナ禍で撮影期間が限定されたために、クランクイン前のリハーサルに力を入れ、今までにない濃厚な作品づくりが行われたという本作。第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、先日ノミネーションが発表された第47回セザール賞では、撮影賞、脚色賞、音楽賞、有望若手女優賞、有望若手男優賞の5部門に選出された。

 パリ13区の今日。コールセンターで働く台湾系のエミリーと高校教師のカミーユ、33歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート。多文化で活気あふれる現代のパリで、ミレニアル世代の若者たちが、不器用で愛おしい人間模様を織りなす。

 キャストには、ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン、ジェニー・ベスらが名を連ねる。原作は、北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネによる3つの短編『アンバー・スウィート』『キリング・アンド・ダイング』『バカンスはハワイへ』。ニューヨーカー誌のカバーイラストや、WEEZER、ヨ・ラ・テンゴといったミュージシャンのアルバムのジャケットを手がけていることでも知られるほか、自伝的物語を描いた最新作はA24とアリ・アスター製作でのアニメ化が進んでいる。

 あわせて公開された場面写真は、高層ビルの屋上で会話を交わすエミリーとカミーユ、ノラを交えて並木道を歩く3人、大学で講義を受けるノラの姿といったシーンなどが切り取られている。

■公開情報
『パリ 13区』
4月22日(金)、新宿ピカデリーほかにて全国公開
監督:ジャック・オディアール 
脚本:ジャック・オディアール、セリーヌ・シアマ、レア・ミシウス
出演:ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン、ジェニー・ベス
原作:『アンバー・スウィート』『キリング・アンド・ダイング』『バカンスはハワイへ』エイドリアン・トミネ著(『キリング・アンド・ダイング』『サマーブロンド』収録:国書刊行会)
配給:ロングライド
提供:松竹、ロングライド
2021年/フランス/仏語・中国語/105分/モノクロ・カラー/4K 1.85 ビスタ/5.1ch/原題:LesOlympiades/英題:Paris, 13th District/日本語字幕:丸山垂穂/R18+
(c)ShannaBesson (c)PAGE 114 - France 2 Cinema

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