おいでやす小田、新たな“朝ドラ出演芸人”に 『カムカムエヴリバディ』でキレを発揮?

 小田といえば、M-1決勝出場時でも披露した、大声で叫びながらつっこむ、“大声ツッコミ”を主な芸風としており、もともと「キレ芸」を強みとしていたが、M-1出演後のバラエティ番組ではいじられぶりが加速し、出演者からの「キレさせる」いじりに対し、喉が潰れてしまわないか心配になるほど、渾身の“大声ツッコミ”で応えていた。

 小田の“キレ芸”に対する義務感は強く、M-1出演時も、司会の今田耕司からの「(優勝)ありえるんちゃう!?」のコメントに対し、「(優勝なんて)あるかー!」とつっこむほど、どんな場面でも一貫として“キレ芸”で返すスタイルが定着している。しかし小田は、自身のツッコミスタイルに対し、「いったらあかんとこでもいってしまう」“誤射ツッコミ”が多いなど、悩みや葛藤を抱くこともあるそうだ(2021年2月4日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)より)。

 そんな、“大声ツッコミ”のイメージが強い小田だが、もともとコントを強みとするピン芸人であることもあり、その演技力は、芸人の枠を超えて発揮され、俳優としても活躍の幅を広げている。

 『カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜』(2021年/読売テレビ・日本テレビ系)では、新米マンガ編集者の主人公、町田和子(吉川愛)の上司・境正美役を演じた。“キレ口調の関西弁”を話す漫画編集部デスクという役どころについて、小田は公式サイトで「普段ネタでやっているキャラそのものなので、とてもやりやすい」と語っており、小田の芸風が活かされた役柄であった。また、小田が演じる境は、川上凛子演じる娘・乙姫のシングルファザーでもあり、娘のために奮闘する優しい父としての顔も見せ、ふたりの親子愛に感動する声も多くあがっていた。

 いよいよ第13週より登場となる『カムカムエヴリバディ』では、京都の下町商店街にある酒屋・森岡商店の店主という役柄に。もともと小田は京都出身で、京都府文化観光大使にも任命されており、自身のTwitter名にも「京都大好き芸人」と入れるほど京都を愛しているようだ。

 制作統括の堀之内礼二郎チーフプロデューサーは、「観光都市の京都ではなく、下町としての京都を描きたい」(※1)と、京都で生まれ育った小田に期待していることを明かしており、京都への思い入れが深い小田が、どのように京都人らしさを魅せてくれるのかも見どころである。

 また、「酒屋店主のキレの良さ」を表現するために、小田の「キレと声の良さ」も期待されているようで、今回のドラマでも小田の強みが活かされた演技が見られそうだ。小田は、「京都編」からの登場予定とされていたが、第13週の予告編で「えらいこっちゃ!」と、慌てた様子の森岡が一瞬だけ登場し、予定よりも一足早い登場となりそうである。

 主人公一家のご近所さんである酒屋店主という役柄で、小田はどのような“キレのある”演技で、どのような役割を果たしていくのか。今後の展開と、小田の俳優としての活躍にも期待が寄せられる。

※1:https://mantan-web.jp/article/20220123dog00m200010000c.html

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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