リドリー・スコットらがレディー・ガガを絶賛 『ハウス・オブ・グッチ』特別映像公開

 1月14日に公開を迎えた映画『ハウス・オブ・グッチ』の特別映像が公開された。

 ブランドの元祖と呼ばれ、世界屈指のファッション・ハイブランド“GUCCI”。『グラディエーター』『最後の決闘裁判』のリドリー・スコットが監督を務めた本作では、華麗なるグッチ一族崩壊の闇に包まれた“真実”を描く。

 グッチ家崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニにレディー・ガガ、夫のマウリツィオ・グッチにアダム・ドライバーが扮するほか、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトらが脇を固める。

『ハウス・オブ・グッチ』特別映像

 公開された特別映像は、主人公パトリツィア・レッジャーニと彼女を演じたガガについて、キャスト陣と監督が語る姿とメイキング映像を収めたもの。

 映像では、ガガをはじめ、パトリツィアと恋に落ちるマウリツィオ・グッチを演じたドライバー、マウリツィオの叔父アルド役を務めたパチーノ、アルドの息子でマウリツィオの従兄弟パオロ役のレト、パトリツィアの友人で占い師ピーナ役のサルマ・ハエック、そしてスコット監督らが登場。パチーノはパトリツィアを「ものすごく賢い女性だ。人を操るのがうまい」、スコット監督は「彼女は一線を越える。正気を失ってしまうんだ」と明かすように、パトリツィアはGUCCI経営の権力を握るべく言葉巧みに夫のマウリツィオを操り、最終的にマウリツィオ殺害事件という悲劇を招く。

 そんなパトリツィア役にガガを起用したスコット監督は「『アリー/ スター誕生』を見て思った。彼女は創造力の塊だとね」とガガのデビュー作から彼女の才能を讃えていたという。またレトは「ガガの演技は予測不能だった。いい化学反応が起きたと思う」とガガとの共演を振り返り、ハエックは「ガガは自身を消して役になりきったわ」と本作ではこれまでのガガのイメージを封印していることを明かしている。そしてパチーノも「見事な演技力だよ。まさにはまり役だね」と絶賛のコメント。ガガはハリウッドの巨匠や実力派揃いの豪華キャスト陣から圧倒的な信頼を得て、パトリツィアを演じていたことが垣間見える映像となっている。

 本作に登場するアグレッシブで野心家の美女という役柄のパトリツィアは、ガガの映画デビュー作『アリー/ スター誕生』で演じた無邪気で愛らしい少女の役とは全く異なっていたが、それでもパトリツィア役を演じ切ることができるのはガガしかいないと製作陣たちは確信していたという。本作のプロデューサーであるケヴィン・ウォルシュは「パトリツィア役について驚くほどのリサーチをしてきてくれて、初日から全力で臨んでくれた。ストーリーが進むにつれて溺愛している様子から、愛情溢れる様子、何かに突き動かされるような様子や、確信を持ちながらもやや猟奇的な様子など、パトリツィア・グッチの様々な側面を絶妙に演じ分けてくれた」とガガのパトリツィア役についての解釈と、役への献身的な姿勢を語る。

 ガガは「パトリツィアについては長い時間をかけて読み漁ったし、インタビュー映像や、彼女についてのインタビュー映像を見た。ただ、自分なりのキャラクターを創っていきたかったので、彼女についての見解があまりにも色濃い読み物や、映像を見ることは避けたの。この役に取り組む際、自分がよりジャーナリストのようであるべきだという点が大切で、その点を確実なものとしたかった」と、実在の人物を演じるにあたってのリサーチを明かした。

■公開情報
『ハウス・オブ・グッチ』
全国公開中
監督:リドリー・スコット 
出演:レディー・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエックほか
脚本:ベッキー・ジョンストン、ロベルト・ベンティベーニャ
原作:サラ・ゲイ・フォーデン『ハウス・オブ・グッチ 上・下』(実川元子訳、ハヤカワ文庫、2021年12月刊行予定)
製作:リドリー・スコット、ジャンニーナ・スコット、ケヴィン・J・ウォルシュ、マーク・ハッファム
配給:東宝東和 
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