『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』、「タル・ベーラ 伝説前夜」に合わせて特別上映決定

 1月29日よりシアター・イメージフォーラムほかにて開催される特集上映「タル・ベーラ 伝説前夜」に合わせて、『サタンタンゴ』と『ニーチェの馬』の特別上映が決定した。

 「タル・ベーラ 伝説前夜」では、タル・ベーラ監督が初期に手がけた日本初公開となるダムネーション/天罰』『ファミリー・ネスト』『アウトサイダー』の3作を4Kデジタルレストア版で上映する。

 2019年に日本で初めて劇場公開された『サタンタンゴ』は、製作に時間も予算もかかるため、先に『ダムネーション/天罰』が手がけられ、 準備に9年、2年に及ぶ撮影、完成まで4年の歳月をかけて製作された。全編約150カットという驚異的な長回しの映像で構成され、秩序に縛られ、自由を求め、幻想を抱き、未来を信じ、世界に幻滅し、それでも歩き続ける人間の根源的な姿を詩的かつ鮮烈に描く。

 第61回ベルリン国際映画祭銀熊賞、国際批評家連盟賞受賞を受賞した、ベーラ監督が56歳で手がけた『ニーチェの馬』は、トリノの広場で泣きながら馬の首をかき抱き、そのまま発狂したとされる哲学者ニーチェの晩年の逸話よりインスパイアされた作品。今回、本作のみ35ミリで上映される。本作についてベーラ監督は、「人生がどう終わるかについて触れる映画を作りたかった」と語っている。

■公開情報
「タル・ベーラ 伝説前夜」
1月29日(土)より、シアター・イメージフォーラムほかにて一挙公開

『サタンタンゴ』
1994年/438分/モノクロ

『ニーチェの馬』
2011 年/154分/モノクロ/35mm
(c)2011 T.T.Film, MPM Film, Vega Film, zero fiction

『ダムネーション/天罰』
1988年/121分/モノクロ

『ファミリー・ネスト』
1977年/105分/モノクロ

『アウトサイダー』
1981年/128分/カラー

監督・脚本:タル・ベーラ
脚本:クラスナホルカイ・ラースロー (『ダムネーション/天罰』)
撮影監督:メドヴィジ・ガーボル(『ダムネーション/天罰』)
音楽:ヴィーグ・ミハーイ(『ダムネーション/天罰』)
編集:フラニツキー・アーグネシュ(『アウトサイダー』『ダムネーション/天罰』)
配給:ビターズ・エンド

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