クリント・イーストウッドが軽やかな乗馬を披露 『クライ・マッチョ』本編映像公開
1月14日公開のクリント・イーストウッド監督最新作『クライ・マッチョ』の本編映像が公開された。
『許されざる者』(1992年)、『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)、『グラン・トリノ』(2008年)、『アメリカン・スナイパー』(2014年)などを手がけてきたイーストウッド。本作は、そんな彼の監督デビュー50周年記念作品となる。
イーストウッドが本作で演じるのは、かつてロデオ界のスターだったマイク・マイロ。落馬の事故以来、数々の試練を乗り越えながら、今は孤独な独り暮らしを送っている。ある日、マイクは元雇い主から別れた妻に引き取られている十代の息子ラフォをメキシコから連れ戻してほしいという依頼を受ける。犯罪スレスレの誘拐の仕事だが、元雇い主に恩義があるマイクは引き受けることを決意。男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリとストリートで生きていた少年ラフォを見つけ出し、ふたりは米国境への旅を始める。そんな彼らに迫るメキシコ警察や、ラフォの母が放った追手。先に進むべきか、留まるべきか。マイクは少年とともに、人生の岐路に立たされる。
公開された本編映像は、マイク・マイロが旅の途中で立ち寄った町の牧場でのひとコマ。生まれて初めて馬に乗ったラフォに、マイクが乗馬を教えるシーンとなる。親の愛を知らないラフォは、マイクに警戒心をむき出しにしていたが、メキシコの大自然を旅する過程で少しずつ心を開いていく。一方のマイクも、生意気な少年に心の奥底にある本音をこぼすようになり、ふたりはバディな関係で結ばれていく。
黒い馬にまたがったマイクは、「いい調子だぞ」と声をかけると、「行き先を見てそのとおり進め」とラフォを励ます。人生の大先輩であるマイクに、少年はいつしか尊敬のまなざしを向けるようになり、彼の指示に素直に受けとめるようになっていく。「かかとを下げろ、姿勢よく」とアドバイスを与え、「お前の乗馬姿にお父さんも喜ぶ」とアメリカで大牧場を経営する父との再会への希望を与える言葉を投げかける。悠々と馬を乗りこなし年齢を感じさせない手綱捌きを披露するイーストウッドは、『クライ・マッチョ』の撮影時に90歳を迎えていた。
■公開情報
『クライ・マッチョ』
1月14日(金)全国公開
監督・主演・製作:クリント・イーストウッド
原作:N・リチャード・ナッシュ『CRY MACHO』
脚本:ニック・シェンク、N・リチャード・ナッシュ
製作:アルバート・S・ルディ、ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー
出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ナタリア・トラヴェン、ドワイト・ヨアカム、フェルナンダ・ウレホラ
配給:ワーナー・ブラザース
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公式サイト:crymacho-movie.jp