『ナイトメア・アリー』NYプレミアにブラッドリー・クーパーら集結 ポスターも公開

 2022年3月25日に全国公開されるギレルモ・デル・トロ監督最新作『ナイトメア・アリー』のワールドプレミアイベントがアメリカのニューヨークにて開催され、あわせてポスタービジュアルが公開された。

(左から)ルーニー・マーラ、ブラッドリー・クーパー

 第90回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む4部門を受賞した前作『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、デル・トロ監督が再びサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ本作は、1946年に出版されたノワール小説『ナイトメア・アリー 悪夢小路』を映画化したサスペンススリラー。1947年にはエドマンド・グールディング監督によって『悪魔の往く町』というタイトルで映画化された題材を、デル・トロ監督が新たに映像化した。

 主演を『アリー/ スター誕生』のブラッドリー・クーパー、『キャロル』のケイト・ブランシェットが務めるほか、『ヘレディタリー/継承』のトニ・コレット、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のウィレム・デフォー、『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンス、『キャロル』のルーニー・マーラ、『ヘルボーイ』のロン・パールマン、『グッドナイト&グッドラック』のデヴィッド・ストラザーンらがキャストに名を連ねる。

 今回公開されたポスターでは、ショービジネスでの成功を目指すスタンを演じるクーパー、スタンの前に現れる謎めいた女性精神科医を演じるブランシェット、ショービジネスの階段を駆け登っていくスタンを支えようとする健気な女芸人モリーを演じるマーラ、スタンの師でかつての一流読心術師ジーナを演じるコレットの姿が切り取られている。

 公開に先駆けて行われたニューヨークのプレミアイベントには、デル・トロ監督のほか、主演のクーパー、マーラ、ストラザーン、ジェンキンス、マーク・ポビネッリ、ホルト・マッキャラニー、ティム・ブレイク・ネルソン、クリフトン・コリンズ・Jr、さらには公私ともにデル・トロ監督とパートナーである脚本のキム・モーガン、美術のタマラ・デヴェレルといった面々が登壇した。

 会場であるニューヨークのリンカーンセンターのロビーには劇中に登場するサーカスをイメージした装飾が施され、錚々たるキャスト陣のキャラクターポスターも貼り出されるなどゴージャスな雰囲気の中で開催されたワールドプレミアイベント。キャストたちは、フラッシュの嵐を受けながら笑顔で応対し、クーパーとマーラが久々の再会を喜んでハグする一幕もあった。

 デル・トロ監督はこの題材にチャレンジした理由について、「(この映画は)ウィリアム・リンゼイ・グリシャムの素晴らしい小説に基づいている。ノワール小説は時折、社会不安の時代に現れるドラマなんだ。時代を反映している。私たちは時代ドラマであると同時に、ノワールを今、再解釈する映画を作ろうと思ったんだ」とコメント。続けて、ストーリーについて「この映画は真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。ひとつの不安の時代の形なんだ。少なくとも我々が感じた、今の時代の不安が反映されている」と語ると、脚本のモーガンが「アメリカン・ドリームに関しての映画。まだ存在しているけれど、実現がとても困難な“何か”ね」と明かし、デル・トロ監督が「それは常に悪夢(ナイトメア)だ」と笑顔を見せた。

 その後、ワールドプレミアの舞台挨拶に一同でステージに登壇。舞台挨拶とQ&Aでは、プレミアに出席できなかったブランシェットも、ロンドンからライブビデオで参加し、イベントは盛況のまま終了を迎えた。

■公開情報
『ナイトメア・アリー』
2022年3月25日(金)全国公開
監督:ギレルモ・デル・トロ 
出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、メアリー・スティーンバージェン、デヴィッド・ストラザーンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
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