菅田将暉×原田美枝子W主演で『百花』映画化 原作者・川村元気の長編監督デビュー作に
川村元気の小説『百花』が、菅田将暉と原田美枝子のW主演で映画化されることが決定した。
映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『モテキ』『君の名は。』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもんのび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村の4作目となる小説『百花』(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれた、2人で生きてきた親子の、愛と記憶と忘れられない事件を巡る物語は、累計発行部数18万部を突破している。
映画の監督・脚本を手がけるのは、原作者である川村。今作で初の長編監督デビューとなる。菅田が、記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じる。泉はレコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変、記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなる。菅田は「自分の曖昧な記憶と向き合い、忘れていく人間を自覚し、足掻いていこうと思いました。そして、一生忘れられないテイクが生まれました。原田さんとふたり、ボロボロになりました。ふと思い出してはニヤニヤしています」と現場を振り返りながらコメント。
すべてを忘れていくなか、様々な時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を原田が演じる。百合子は、女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまったという役柄に。原田も「いろいろなチャレンジがあり、冒険をさせてもらった現場です。なかなかOKが出なかったシーンのロケで、ふと空を見た時、黒澤(明)さんや溝口(健二)さん、私の恩師である増村(保造)さんたちが並んで見守ってくれているような、不思議な感覚を味わいました。みんなで魂を込めて作った作品です。楽しみに待っていてください!」と語った。
あわせて公開された劇中ビジュアルでは、夕暮れ時の諏訪湖を背に、微笑む母・百合子と見つめる息子・泉の姿が切り取られている。
特報映像は、「また、母が遠くへ行ってしまいそうな気がしたーー」という菅田のナレーションからスタート。花火を見つめる2人、幼少のころの記憶、お互いを探し駆け出す姿、そして随所に映し出される花”などが映し出されている。
■公開情報
『百花』
2022年9月9日(金)公開
出演:菅田将暉、原田美枝子
監督:川村元気
脚本:平瀬謙太朗、川村元気
音楽:網守将平
原作:川村元気「百花」(文春文庫刊)
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝
海外配給:ギャガ
(c)2022「百花」製作委員会
公式Twitter : @movie_hyakka