ゴダールが映す貴重なレコーディング風景 『ワン・プラス・ワン』予告&ビジュアル3種公開
12月3日公開のドキュメンタリー映画『ワン・プラス・ワン』のWeb限定予告と3種のビジュアルが公開された。
2022年に結成60周年を迎える、平均年齢76歳のロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ。ジャズの影響を受けたドラミングと、英国紳士な佇まいでファンたちから愛され、デビュー当時からのメンバーとしてストーンズを支えてきたワッツが、去る8月24日(現地時間)に死去。その訃報にストーンズのメンバーをはじめ、元ザ・ビートルズのリンゴ・スターやポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、クイーンのブライアン・メイ、オノ・ヨーコら世界中のアーティストたちからも追悼のコメントが寄せられた。
そんなワッツへの追悼の意を込め、本作の公開が急遽決定。さらに公開日は、監督を務めたジャン=リュック・ゴダール91歳の誕生日だ。
1968年のロンドン、バンド黄金期を迎える若き日のストーンズのレコーディング風景が納められている本作。ロック史に残る名曲「悪魔を憐れむ歌」が完成するまでの過程を記録した映像と、社会運動にかかわるドキュメンタリーめいたフィクション映像が交差する音楽ドキュメンタリーとなっている。
公開されたWeb限定予告は、ワッツがリズムを刻むドラムから始まる。1968年、ロンドン。5月革命のパリを離れ、ロンドンにやってきたゴダールと、ストーンズ。ストーンズのメンバーが試行錯誤しながら音を重ねていくレコーディング風景と、ブラックパンサーやゴダールのヒロイン、アンヌ・ヴィアゼムスキーのドキュメンタリーめいたフィクション映像とが交差しながら、「悪魔を憐れむ歌」誕生の過程が捉えられている。
あわせて公開されたのは、大島依提亜の手がける新バージョンのビジュアル。ストーンズのレコーディング風景とブラックパンサーのカットをあわせたデザインや、当時のゴダールのミューズ、ヴィアゼムスキーにフィーチャーしたバージョンなど印象的なシーンが切り取られている。
■公開情報
『ワン・プラス・ワン』
12月3日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ザ・ローリング・ストーンズ ミック・ジャガー、キース・リチャード、ブライアン・ジョーンズ、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン、アンヌ・ヴィアゼムスキー
配給:ロングライド
日本劇場初公開:1978年11月1日
1968年/イギリス/英語/カラー/101分/原題:One Plus One/字幕翻訳:寺尾次郎
(c)CUPID Productions Ltd.1970
公式サイト:https://longride.jp/oneplusone/