『海街チャチャチャ』第11話、織り姫と彦星作戦 ヘジンとホン班長の微笑ましい恋人関係

 『海街チャチャチャ』前回の第10話では、ユン・ヘジン(シン・ミナ)が自分の気持ちに気づき、抑えきれない胸中をホン・ドゥシク(ホン班長/キム・ソンホ)に伝えた。ホン班長も同様に、ヘジンに対する想いを告白し、2人の恋が一気にヒートアップ。じれったい2人の関係が嘘のように熱いキスを交わしてロマンチックな展開を迎えた。

 ソンヒョン先輩(イ・サンイ)に告白されていたヘジンは先輩とけじめをつけるため、ホン班長と付き合うのは一旦保留に。事が無事に解決して晴れて付き合い始めた2人だが、ヘジンはホン班長と付き合っていることを町の人たちに隠したいと言い出す。一方のホン班長は「どうせすぐにバレる」と言いつつもヘジンに従って協力するが、ラブラブな2人の前に絶妙なタイミングで町の人たちが現れる。ヘジンは秘密を隠そうとしてホン班長を叩いたり、蹴ったりとかえって逆の行動をとるのだ。幸か不幸か、2人がハグところを皆に目撃されてしまう。ヘジンが交際を内緒にしたいことを知っているホン班長は必死に抵抗するが、ヘジンは宣言するかのように「付き合ってます」と公表し、一件落着した。

 結局のところ、すぐに町の人たちにはバレていて、ヘジンとホン班長の行動は無意味だったのだが、それを知っていて2人にお節介をしながら見守る町の人たちには、田舎ならではの温かさを感じる。

 例えば、かつて町に流れる噂話を巡ってヘジンと揉めてしまったナムスク(チャ・チョンファ)はユン歯科医院に出前を届けている最中、ヘジンとホン班長がイチャイチャしているのを目撃しても噂を言いふらさず、ユンギョン(キム・ジュヨン)とグムチョル(ユン・ソクヒョン)もホン班長が忘れたスマートフォンがきっかけで2人に関係に気付いても黙っていた。さらに、ファジョン(イ・ボンリョン)やチュンジェ(チョ・ハンチョル)らは彼らを見つけ、咄嗟にその場にいたホン班長の腕を捻ったヘジンを注意して2人を引き離す。一見、ヘジンとホン班長の仲を邪魔しているように思うが、これはファジョンによる“織り姫と彦星”作戦。わざと2人が会えない時間を長引かせ、恋人に想いを募らせるように仕向けて当事者が自分から公表する機会をつくったのだ。

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