Netflixが『ポケモン』シリーズを実写ドラマ化! ファンの反応とともに内容を予測
実写ドラマシリーズ『ポケモン』はどんな作品に?
今回Netflixは『ポケモン』の“実写ドラマシリーズ”を製作する、と言われている。しかしこれはまだ噂レベルの話で、詳細はなにもわかっていない。そのなかで多くのファンが期待しているのは、『名探偵ピカチュウ』のあのかわいいピカチュウに再び会えることだ。ポケモンの造形には徹底的にこだわってほしい。ここがシリーズが成功するかどうかの最大のポイントになるに違いない。また、幅広いファン層を持つ同シリーズにふさわしい内容にするために、クリアしなければならないのは、多様性のあるキャスティングだ。『デスノート』で指摘されたようなホワイトウォッシュは、当然ながら避ける必要がある。そういった意味でも、人間のオリジナルキャラクターが追加される可能性は大いに考えられるだろう。
そして気になるのは、アニメと同じように1話完結になるのか、1シーズンを通して大きなストーリーを描くのか、という点だ。1話完結ものになるとすれば、ピカチュウ以外にも多くのポケモンにスポットを当てることができるだろう。なにせポケモンは898種類もいるのだ。ネタには困らない。ただアニメに寄せるとなると気になるのは、動物愛護団体の反発だ。『ポケモン』は以前から、「ポケモンという“動物”をモンスターボールに入れて持ち歩き、戦わせる」という内容が、動物虐待につながるのではという指摘を受けてきた。実写となると、それがより生々しく映るかもしれない。『名探偵ピカチュウ』はメインのストーリーがバトルものではなかったため、ここをクリアできた。もしアニメ寄りの1話完結ものになるとしても、多くのポケモンがアニメのピカチュウと同じようにボールには入らずに自ら歩き、バトルも少ない内容になるのかもしれない。
1シーズンかけて大きなストーリーを語るシリアルドラマになるとすれば、オリジナルストーリーが必要になる。これは脚本の腕の見せどころだ。正直今の段階では、どんなストーリーになるのかは予想できない。しかしこの2つは、これまで多くのドラマシリーズがそうしてきたように、同時進行させることが可能だ。実際、ジョー・ヘンダーソンがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた『ルシファー』では、1話完結の刑事ドラマと同時に、地獄の王であるルシファーと天界にいる彼の家族の問題が、伏線を張り巡らせつつ、シーズンを通して丁寧に描かれていった。
Netflixの『ポケモン』実写ドラマはまだ不明なことばかりで、ファンの間でも期待と不安が混在している状態だ。ピカチュウをはじめ、またあのかわいいポケモンたちに会えることを祈りつつ、今後の情報解禁を待ちたい。
■作品情報
『名探偵ピカチュウ』
監督:ロブ・レターマン
出演:ライアン・レイノルズ、ジャスティス・スミス、キャスリン・ニュートン、渡辺謙、ビル・ナイ、リタ・オラ、スキ・ウォーターハウス
吹替:竹内涼真(ティム役)、飯豊まりえ(ルーシー役)
配給:東宝
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(c)2019 Pokemon.
公式サイト:https://meitantei-pikachu.jp/