孫と引き裂かれるダイアン・レイン 『すべてが変わった日』本編映像

 8月6日に公開される『すべてが変わった日』の本編映像が公開された。

 全米興行収入ランキングで初登場第1位を記録した本作は、1960年代を舞台にしたサイコスリラー。ダイアン・レインとケヴィン・コスナーのほか、『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィル、『プライベート・ライフ』のケイリー・カーター、『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』のジェフリー・ドノヴァン、『ディセンダント』のブーブー・スチュワートが出演する。

 1963年、モンタナ州の牧場で元保安官のジョージ・ブラックリッジ(ケヴィン・コスナー)と妻のマーガレット(ダイアン・レイン)は、落馬の事故で息子のジェームズを失う。3年後、未亡人として幼い息子のジミーを育てていた義理の娘のローナ(ケイリー・カーター)が、ドニー・ウィボーイ(ウィル・ブリテン)と再婚。暴力的なドニーがローナとジミーを連れてノースダコタ州の実家に引っ越したと知ったマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意する。しかしジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲ですべてを仕切る異様な女家長、ブランチ・ウィボーイ(レスリー・マンヴィル)だった。

『すべてが変わった日』本編映像

 公開された映像は、久しぶりの再会を喜ぶマーガレットが孫のジミーを抱きしめている場面から幕をあける。ローナの再婚相手の母親・ブランチは、マーガレットにジミーと触れ合う束の間の時間を与えるとすぐさまジミーに冷たく声をかけ、自分の足でベッドへ向かうよう指示。ブランチの高圧的な振る舞いにもローナは何も言わず、顔色を伺っている。孫を可愛がっているようには見えない雰囲気に訝しげなマーガレットが、ジミーを手放さず抱きかかえたままでいると、一家の用心棒的存在のビルが「逆らわないで お婆ちゃん ボスのルールだから」と不気味な笑みでにじり寄り、ブランチの息子たちも敵意を剥き出し、たちまち一触即発の雰囲気に。この一瞬で、一家がブランチの絶対的支配下にあることが見て取れ、マーガレットとジョージが対峙しなければならない相手が一体どんな人物であるかが明らかになっている。

 このシーンが映画の中で最も重要な場面の1つになることが分かっていたというベズーチャ監督は、リハーサル期間に立ち会って演技指導を行い、そのため俳優たちは撮影に入る前に試す時間が持てたという。監督は「ダイアンは舞台女優で、レスリー・マンヴィルも舞台女優です。ジェフリー・ドノヴァンは素晴らしいベテラン舞台俳優で、ケイリーの初仕事はロンドンの舞台でした。私はリハーサルが大好きで、彼らも同じです。一瞬の演技の中に隠された真実を共に発見する喜びがあるからです。ダイアン・レインやケヴィンといった映画スターにとって、今回の撮影はカメラを回さずにリズムをつかむ興味深い経験となりました」と撮影を振り返っている。

■公開情報
『すべてが変わった日』
8月6日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本:トーマス・ベズーチャ
原作:ラリー・ワトソン
出演:ダイアン・レイン、ケヴィン・コスナー、レスリー・マンヴィル、ケイリー・カーター、ジェフリー・ドノヴァン、ブーブー・スチュワート
配給:パルコ ユニバーサル映画
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公式サイト:subetegakawattahi.com

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