革命家カール・マルクスの末娘の激動の半生を映画化 『ミス・マルクス』9月公開決定
19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの半生を描いた映画『ミス・マルクス』が9月上旬より公開されることが決定し、予告編とポスタービジュアルが公開された。
カール・マルクスの3姉妹の末娘であり、女性や子どもたち、労働者の権利向上のため生涯を捧げ、43歳の若さでこの世を去った女性活動家エリノアの、知られざる激動の半生を初めて映画化した本作。監督・脚本を務めたのは、前作『Nico, 1988(原題)』でヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞したイタリア出身のスザンナ・ニッキャレッリ。第77回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎えた本作は、同映画祭コンペティション部門でFEDIC賞、ベストサウンドトラックSTARS賞の2冠に輝き、2021年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞11部門ノミネート、3冠受賞を果たしている。
公開されたポスタービジュアルでは、激しく踊るエリノアの姿に「前へ進め」という力強いキャッチが添えられている。エリノア役には、フランソワ・オゾン監督『エンジェル』の主演に抜擢されて以来、『つぐない』や『未来を花束にして』など話題作に出演してきたロモーラ・ガライが抜擢された。
同時に公開された予告編は、革命家カール・マルクスの死から幕をあける。最愛の父の死を悼みながらも、「自分の人生を生きたい」と宣言するエリノア。時代を先駆けた女性活動家として活躍し、大衆を前に男女平等の実現、労働者の権利向上を力強く訴えかける。しかし、その素晴らしい業績の陰で、パトリック・ケネディ演じるエドワード・エイヴリングへの苦悩に満ちた愛と政治的信念の狭間で引き裂かれていく姿が明らかとなっていく。
■公開情報
『ミス・マルクス』
9月上旬より、シアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本:スザンナ・ニッキャレッリ
出演:ロモーラ・ガライ、パトリック・ケネディ、ジョン・ゴードン・シンクレア、フェリシティ・モンタギュー、フィリップ・グレーニング
配給:ミモザフィルムズ
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館、ベルギー大使館
2020年/イタリア=ベルギー/英語・ドイツ語/107分/カラー/ビスタ/5.1ch /原題:Miss Marx/字幕:大西公子
(c)2020 Vivo film/Tarantula
公式サイト:https://missmarx-movie.com