石井裕也監督作『アジアの天使』予告編 池松壮亮とオダギリジョーのコミカルなやりとり
7月2日より公開される石井裕也監督作『アジアの天使』の予告編が公開された。
『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード、アジア最優秀監督賞を受賞し、その後も『町田くんの世界』『生きちゃった』『茜色に焼かれる』など話題作を発表し続けている石井監督。本作は、95%以上のキャスト、スタッフが韓国チームであり、ロケもすべて韓国で行われた。
主人公のシングルファーザー、青木剛を演じたのは『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『ぼくたちの家族』など、石井監督作品常連の池松壮亮。剛が身を寄せる韓国在住の兄を、ギャラクシー賞月間賞も受賞した石井監督演出のTVドラマ『おかしの家』で主演を務めたオダギリジョーが演じる。『悲夢』『マイウェイ 12,000キロの真実』などへの出演歴があり韓国映画界との縁も深いオダギリが、剛とは対照的にいい加減に見えてどこか憎めない風来坊を体現する。元アイドルで売れない歌手のチェ・ソル役で、『金子文子と朴烈』で長編映画初主演を飾り、『Our Body』で第23回釜山国際映画祭「今年の俳優賞」を受賞したチェ・ヒソが出演する。
公開された予告編は、心機一転、1人息子を連れて決死の覚悟で韓国にやってきた剛(池松壮亮)を「シャレだろ」と一笑に付しながら2人を迎える兄(オダギリジョー)のやりとりから始まる。韓国語も話せず新天地での生活を不安に思っている剛に兄は「この国で必要な言葉は「メクチュ・チュセヨ」と「サランヘヨ」と説く。そして、あるとき剛は、1人で泣き伏せている韓国の歌手ソル(チェ・ヒソ)と出会い、日本語で励ますが、その善意は伝わらない。映像には、本作で本格的な共演を果たす、池松とオダギリのコミカルなやりとりが収められているほか、「異国の地で、不思議な旅が始まる。」という言葉と共に、偶然の出会いをきっかけに、心に傷を負った日本と韓国の2つの家族が旅に出て、道中起こる様々な出来事を共に体験し、時には悪化した日韓関係についての話をしながらもビールを飲みかわし、同じ食卓を囲む一つの家族のような姿が捉えられている。
■公開情報
『アジアの天使』
7月2日(金)テアトル新宿ほか全国公開
出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー
脚本・監督:石井裕也
エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕
プロデューサー:永井拓郎、パク・ジョンボム、オ・ジユン
撮影監督:キム・ジョンソン
音楽:パク・イニョン
配給:クロックワークス
制作プロダクション:RIKIプロジェクト、SECONDWIND FILM
製作:『アジアの天使』フィルムパートナーズ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会、KOFIC、ソウルフィルムコミッション、カンウォンドフィルムコミッション
(c)2021 The Asian Angel Film Partners