西島秀俊、『おかえりモネ』朝岡役で計り知れない魅力放つ 百音に影響を与える金言の数々も

西島秀俊、『おかえりモネ』朝岡役で計り知れない魅力放つ 百音に影響を与える金言の数々も

 森林セラピーから始まる『おかえりモネ』(NHK総合)第4話。前回のラストで突然人がかわったかのように大声を出す主人公・百音(清原果耶)に何が起きたかと思いきや、どうやらそれもセラピーの一環であることがわかった。

 普段から出さないような大きな声を出すことで、発散できるストレス。真面目そうな朝岡(西島秀俊)が森林浴という癒し体験に興味を持ったのも、心のどこかで発散したい何かがあったからかもしれない。百音に大声を出してみようと言われるがいなや、「天気予報枠、2分30秒は短すぎー!」とここでも朝岡は真面目さを発揮する。しかし、疲れがあっても決して仕事がイヤだとかいう愚痴が出てきたわけでなく、むしろ彼が余計自分の仕事が好きであることがこの一言で窺える。好きを仕事にする、仕事を好きでいる。彼のこの姿勢は後に百音に大きな影響を与えるのだろう。

 すると、百音は森の中で「カフェで話しているお客さんの声がする」と言い出す。その不思議現象にすかさず西島が持ち前の知識で科学的な根拠を話し出すのが印象的だ。

「音は温度の高い方から低い方に曲がるという性質がある。低気圧が接近していることで上空に暖かい空気が入り込んでいる。それで音が空に逃げず地上に止まり遠くの声が聞こえやすくなる」

 つまり、遠くの声が聞こえやすいのは、雨が降る前触れだと言う。こういった、豆知識が豊富なところも本ドラマの見どころであり、視聴者の我々も百音と同じように朝岡さんの話を楽しく聞いてしまう。

 1時間後のことも、10分後のことも、わかる。未来を言い当てるその姿はまさに特別な何か。しかし、朝岡はこの前触れを百音のように、さまざまな形で予測する力は、本来人間に備わっていると話す。低気圧が近づくと喘息や偏頭痛になり、梅雨になると関節が痛み出す。気温差や気圧の変化による血管の拡張といったものは全て気象病と言われ、それが科学的に天気と関連したものであることが証明されていると言う。

 まさに、この『おかえりモネ』の放送が開始した今の時期は梅雨入り前の、気圧が不安定な時期。ここ数日、気圧による頭痛や倦怠感、仕事への集中力を失ってモヤモヤしていた方も多いのではないだろうか。そんな私たちの、“気圧のせい”というネガティヴなイメージを、“天気(未来)を予測する能力”という変換をしてくれる朝岡は、とても優しくて魅力的なキャラクターだ。しかも、ずっと咳き込んでいた佐々木(浜野謙太)をすぐに「花粉症ですね」と言い当てたその姿は、まるで医者のよう。

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