玉木宏が明かす『桜の塔』上條漣としての佇まい 「台本が武藤将吾さんからの挑戦状」

台本は武藤将吾からの挑戦状

ーー本作における“権力争い”はひとつの見どころではあると思いますが、男社会を女性プロデューサーが手がけているところに本作の新しさがあるのかなと思っています。

玉木:“権力争い”は、僕の実生活ではそれほどリアリティを感じることができないのですが、作品を考えると『白い巨塔』(テレビ朝日系)もそうだし、非常に人気のあるジャンルですね。おっしゃられたように、女性プロデューサーが作るというのは、確かに意外だと思いつつ、脚本は武藤さんなので、女性の意見と男性脚本家の書きたい意図が、いい具合に混ざっているのではないかと思います。

ーーその中で女性プロデューサーならではの部分を感じたりしますか?

玉木;それは水樹爽のキャラクターに表れていると思います。爽は男社会にいる女性なので、女性らしさを感じさせつつも、強くもあり本当に紅一点の言葉がぴったりとハマる。一方で、仲里依紗さん演じる千堂優愛はすごく女性っぽくキラキラしたキャラクターになっていて、対比としても成立しています。

ーー武藤将吾さんの脚本の魅力は何だと思いますか?

玉木:一度、準備稿をいただいている段階で、武藤さんとお会いしてお話をさせていただきました。僕が気になったところをいくつか質問したのですが、その中で、上條漣のセリフは、口語ではなく、文語調のセリフが多いと感じていて、「これは口語にしないんですか?」と聞いたところ、「上條漣は人に隙を与えないためにあえて文語調のセリフにしている」とおっしゃっていたのが印象的です。あとは本当に伏線を上手に張られる方だと思うので、最終話までどうなっていくのか僕自身もわかっていません。プロデューサーも打ち合わせはしているけどわからない部分も多いらしく(笑)。なので、「どうなるんだろう」と思いながら演じています。それは連続ドラマの醍醐味ですね。

ーーその“文語調のセリフ”というのは、演じる上で大きい影響なのでしょうか?

玉木:そうですね。台本上では、少し話し言葉のように口語になっている箇所もあります。文語調のセリフをたくさん言っているからこそ、すごく少ない口語の話言葉が効くと思うので、それをどの場面で、どの感情で、どのテンションで発するのか、武藤さんの意図を読み解くということを意識しています。台本が、武藤さんからの挑戦状のような気がしているんです。「ここまでのものを書いたんだから、現場でうまく調理してくれよ」というような気迫を感じていて、監督とも共有しながら、緻密に作っています。

玉木宏が明かす『桜の塔』上條漣としての佇まい【コメント映像】

■放送情報
『桜の塔』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:玉木宏、広末涼子、岡田健史、仲里依紗、森崎ウィン、橋本じゅん、高岡早紀、光石研、吉田鋼太郎、椎名桔平、段田安則、渡辺大知、馬場徹、井本彩花、岡部たかし、小松和重、長谷川朝晴、駒木根隆介、小林優仁、関智一
脚本:武藤将吾
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
演出:田村直己(テレビ朝日)、星野和成、片山修(テレビ朝日)
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/sakuranotou/
公式Twitter:https://twitter.com/SakuranoTou_ex
公式Instagram:https://www.instagram.com/sakuranotou_tvasahi/

▼玉木宏 チェキプレゼント▼

玉木宏のチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterフォロー&該当ツイートをRTいただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式TwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。
※営利目的の転売は固くお断りいたします。発見した場合は然るべき対応をとらせていただきます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
5月6日(木)

関連記事