『ファンタスティック・プラネット』初DCP上映決定 湯浅政明&みうらじゅんからコメントも

 映画『ファンタスティック・プラネット』が、5月28日より渋谷HUMAXシネマほかでDCP上映にて全国順次公開されることが決定。あわせて新ビジュアルと新予告編が公開された。

 本作は、フレンチSFのパイオニアであるステファン・ウルの原作『Oms en Série』をもとに、ブラックユーモア溢れる幻想的な画風のアーティスト、ローラン・トポールが4年の歳月をかけて原画デッサンを描き、切り絵アニメーションという手法で鬼才ルネ・ラルーによって1973年に映画化されたもの。音楽はジャズピアニストとしても名高いアラン・ゴラゲールが手がけている。アニメーション作品として史上初めて第26回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど高い評価をこれまでも獲得してきた。

 舞台は地球ではないどこかの惑星。真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らに虫けらのように虐げられる人類オム族が住んでいる。ある日、ドラーグ人の知事の娘ティバは、ドラーグ人の子どもたちにいじめられ母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾い、テールと名付けペットとして飼うことになる。

 公開された新ビジュアルでは真っ青な肌で赤い目をした巨人ドラーグ族の少女・ティバがオム族のテールを手のひらに乗せ見つめあう絵が使用されている。

映画『ファンタスティック・プラネット』予告編

 予告編ではドラーグ族とオム族が対立するシーンが描かれている。

 公開決定に際し、アニメ『映像研には手を出すな!』、Netflix オリジナルアニメシリーズ『日本沈没 2020』の湯浅政明監督、イラストレーター・みうらじゅんからはコメントが寄せられた。

 湯浅監督は「ボスやシュルレアリスムにも通じる、並ぶもののない、シュールで独創的な世界。そこで起こる対立・闘争・変化の渦へ我々は投げ込まれる。人間も家族も社会も出てくるが、物質、特徴、習慣、精神世界もこことは大きく違う。簡単な答えはない。生き延びるには、ひたすら起こる出来事からそれを探り続けてゆくしかない。それは我々にも必要な力、想像力だ」と評し、みうらじゅんは、「その存在は当然、存じておりましたが、こんなに面白い作品だったとは!(中略)百聞は一見に如かず。あなたも『ファンタスティック・プラネット』を、この機会に是非、一度体験されてみては如何でしょう」と語った。

 なお、本日4月16日から4月30日まで渋谷HUMAXシネマ劇場窓口にて、フランス本国公認デザインのオリジナルTシャツ付き特別鑑賞券が6300円で販売。Tシャツは300着限定で上映期間中の受け渡しとなる。白と黒の2種ありS,M,L,XLのサイズ展開。当日券は一律1,400円。また、上映期間中はオリジナルステッカー付ドリンクの販売も予定している。

■公開情報
『ファンタスティック・プラネット』
5月28日(金)渋谷 HUMAX シネマほか全国順次公開
監督・脚本:ルネ・ラルー
原作:ステファン・ウル「Oms en Série」
原画・脚本:ローラン・トポール
人物画:ヨーゼフ・カーブルト
音楽:アラン・ゴラゲール
原題:La Planete sauvage(野生の惑星)/英題:Fantastic Planet/1973年/フランス=チェコスロヴァキア/フランス語/72分/16:9/モノラル/字幕翻訳:古田由紀子
配給:ザジフィルムズ
(c)1973 Les Films Armorial – Argos Films