『監察医 朝顔』風間俊介の永久保存版の台詞の数々 心に沁みる「頑張ってるよ」の優しさ

 一方で、平は認知症の症状が顕著に表れていた。朝顔に歯を預けたことも忘れ、部屋中を捜し回る平。桑原は神奈川県警に戻りたいという相談の電話のはずが、朝顔から聞いていた平のもの忘れを受話器越しに痛感することとなる。元上司であり、義理の父親の変わりゆく姿に、桑原は仙ノ浦に会いにいくことを決める。

 また、物語のラストには辞職したはずの茶子が法医学教室にカムバック。登場するのは第9話ぶり……と茶子が言う通りにそこまで久しぶりでもないが、一緒にやってきたのは、ずっと謎に包まれていた若林(大谷亮平)。藤堂(板尾創路)の「エンバーマーでもよっぽどの人が来んかぎり難しいかもな」というセリフと、第13話の予告で手術着を着た若林から察するに、その正体は遺体衛生保全の技術者で間違いないだろう。

 さらに、高橋(中尾明慶)が思いを寄せるベーカリーショップの愛菜(矢作穂香)の髪の毛から覚醒剤の成分が検出される。「陽性反応」という結果を受け止められずに、分析内容を削除した高橋。朝顔の前に現れる謎の男、認知症と向き合い始める平の姿も。家族の形は修復へと向かっていくのだろうか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/

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