『マーメイド・イン・パリ』監督からのメッセージ動画公開 「皆さんと分かち合えるのが楽しみ」

 2021年2月11日公開の映画『マーメイド・イン・パリ』より、マチアス・マルジウ監督のコメント映像が公開された。

 本作は、パリを舞台にした人魚のラブストーリー。セーヌ川に浮かぶ老舗のバーでパフォーマーとして働くガスパールは、ある夜、傷を負い倒れていた人魚を見つける。ルラと名乗る人魚は、美しい歌声で出会う男性を虜にし、恋に落ちた男性の命を奪っていた。ルラは、ガスパールの命も奪おうとするが、過去の失恋から恋する感情を捨て去ってしまったガスパールには、その歌声が全く効かなかった。恋を知らぬまま、美しい歌声で男性を魅了し、その命を奪ってきた人魚ルラと、恋を捨ててしまった心優しい男性ガスパール。ふたりの男女が、偶然にもパリで出逢い恋に落ちる。

 『ダリダ~あまい囁き~』のニコラ・デュヴォシェルが“恋を捨てた男”ガスパールを演じ、『青い欲動』のマリリン・リマが“恋を知らない人魚”ルラ役を務める。そのほか、ロッシ・デ・パルマ、ロマーヌ・ボーランジェ、チェッキー・カリョらが脇を固める。

映画『マーメイド・イン・パリ』マチアス・マルジウ監督コメント映像

 公開されたメッセージ動画では、本作の日本公開について「海にメッセージボトルを放った気分です」とマルジウ監督がコメント。「現実から抜け出す魔法の解決策がある。その方法は『マーメイド・イン・パリ』です」「私が訪日し皆さんにお会いするとき、驚きと喜び、詩情とロックンロールを皆さんと分かち合えるのが楽しみです」と日本の観客へのメッセージを送っている。

 原作および監督・共同脚本、そして音楽を手がけたマルジウ監督にとって本作は初めて手がけた⻑編実写映画となる。フレンチロックグループのディオニソスとして活動していた
マルジウ監督は、その後執筆業でも才能を開花させ、2013年には自身の同名小説のアニメーション映画『ジャック&クロックハート 鳩時計の心臓をもつ少年』で映画監督デビューを果たした。

 監督は本プロジェクトが生まれたきっかけについて「恋する気持ちに免疫がついてしまった登場人物たちのことが頭にあった。でも決定的なきっかけは2016年に起きたパリの大洪水で、魚やカモがセーヌ川の土手にあがっていたことだ。その風景は雪嵐の後のように危険であると同時に詩的で、街がそれ自体で主人公のようだった。そして、キャットフィッシュが発見されたとき、人魚を作り出したいと思った」と語っている。

■公開情報
『マーメイド・イン・パリ』
2021年2月11日(木・祝)新宿ピカデリーほか全国公開
監督:マチアス・マルジ
出演:ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマ、ロッシ・デ・パルマ、ロマーヌ・ボーランジェ、チェッキー・カリョウ
配給:ハピネット
配給協力:リージェンツ
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
原題:Une sirene a Paris/2020/仏/102分/G
(c)2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp – Proximus
公式サイト:mermaidinparis.jp

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