『危険なビーナス』明人を監禁しているのは誰? メールから犯人の正体を考察
困った。ようやく手がかりをつかんだと思ったら、また迷路に入ってしまったようだ。楓(吉高由里子)が嘘をついていることに気付いた伯朗(妻夫木聡)は、明人の部屋に行く。そこには勇磨(ディーン・フジオカ)の姿があった(以下、ネタバレあり)。
『危険なビーナス』(TBS系)第9話。前回、矢神の遺産に眠る貴重なものが、後天性サヴァン症候群に関する康治(栗原英雄)の研究記録であることが判明。しかし、明人(染谷将太)の行方と禎子(斉藤由貴)を殺した犯人、楓の正体については謎のまま。そうしているうちに康治の命の火は尽きかけ、矢神家の遺産争いが再燃する。
まずはコンビ解散のニュース。シーフードグラタン×牡蠣論争で、伯朗と楓の「義兄妹コンビ」は解消。楓は新しい相方の勇磨と新コンビを結成する。相方に去られた伯朗は、寂しさのあまり元美(中村アン)にラブコールを送る。一度は拒絶した元美だったが、伯朗に懇願されてこちらも男女ペアが成立する。
ここで急浮上するのが「誰が明人を監禁しているか?」という疑問。暗い部屋で椅子に縛られ、尋問される明人は苦しそうな表情で、自ら縛られているわけではないことがわかる。明人を監禁している犯人がわかれば、明人の行方と犯人の目的を知る上で重要な手がかりになる。ヒントになるのはメールの送信記録だ。
最初に、監禁犯が明人に見せるのは、件名なしの「あなたの母親が譲り受けた貴重なものは、どこにありますか?」というメール。送り主は「zsrjlp@jmail.cam」で受信者は「xckjnm@jmail.cam」。また、終盤で楓がスマホを見ると「支倉百合華を拘束した」という文面のメールが届いていた。発信者は「jhskro.m@jmail.cam」であて先は楓だ。最後に、ふたたび「zsrjlp@jmail.cam」からのメール。今度は伯朗が受信者で、文面は「あなたのお母さんが譲り受けた貴重なものを見つけてください。明人さんと交換します。警察に連絡したら明人さんを殺します」だった。
3本のメールを見ると、どうやら「zsrjlp@jmail.cam」のアドレスの主が、明人を監禁した首謀者らしいことがわかる。狙いは康治の研究記録であり、禎子が譲り受けたと考えているようだ。ちなみに1本目のメールの受信者は「xckjnm@jmail.cam」だが、これは監禁の実行犯のアドレスと考えられる。首謀者は伯朗と明人と面識のある人物と思われる。2人が禎子の息子であることを知っており、直接顔を見せず、人を使っているのがその理由だ。