R-指定、『閻魔堂沙羅』出演を振り返る 中条あやみとの共演に「『ほんまに閻魔様の娘や』と……」

 毎週土曜23時30分よりNHK総合にて放送中の中条あやみ主演ドラマ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK総合)。第5話ゲストのR-指定(Creepy Nuts)よりコメントが寄せられた。

 本作は、ミステリー作家・木元哉多の人気シリーズを実写化したミステリードラマ。閻魔堂の主・沙羅が、生き返りを願う亡者に、誰に、なぜ、どのように殺されたかを推理させるゲームを仕掛けていく。主人公・沙羅を中条が演じる。

 11月28日に放送される第5話ゲストのR-指定は、人の隠し事や弱みにつけ込み、法外な料金を脅し取るゆすり屋・池谷修を演じる。これまで相棒の阿賀里(一ノ瀬ワタル)と危ない橋を渡りながら、かなりの金額をため込んできた。しかしその金を分けるのが惜しくなり、阿賀里が邪魔になってきた。沙羅いわく“銭ゲバ”。死因は不明。

 R-指定は本作への出演が決まった際、「『ウソや』と思いましたね(笑)。最近、ある程度いろんなお仕事をさせていただくようになったんですけれど、さすがに冗談かなと思いましたし、だれも俺がお芝居しているのをみたことがない状態でオファーをくださったので、『えらい博打うつな…!』とも思いましたね。でもめったにできない経験やし、声をかけてくださったのには何か理由があるのかもしれないなと思って、がんばらせてもらおうと思ったんです」と当時の心境を明かす。

 主演を務める中条との共演については、「ちょっとこの世のものとは思えないくらいきれいな方でしたね。沙羅の衣装を着た中条さんが現場へいらっしゃったとき、『うわあ!すごっ!』となりました。もともと背が高い方で、さらに衣装のヒールがめっちゃ高くて、俺よりはるかに背が高いんですよ。俺がザ・日本人で農耕民族の、“大和感”が爆発している体形なので、それこそほんまに浮世離れした感じに見えて、『ほんまに閻魔様の娘や』と……。中条さんじゃないとこんな飛び抜けた役どころはハマらないなと思ったほど印象的でた」と中条を絶賛。

 池谷役として工夫した点については、「池谷役のセリフの中で、すごく(人を)まくしたてたり、長時間ひとりでしゃべるシーンがあったので、入念に準備しました。いつも自分で楽曲を作るときは、パソコンでデモ音源みたいなものを作るんですよ。自分の声をパソコンに吹き込んで音源を作っていて、セリフもそういうように自分で家で録音して、それを演出の方に『こんな感じでどうですか?』と聞いてもらって、曲を作るみたいな感じで準備しました。ラップの歌い回しや節回し、抑揚のことをフロウって言うんですけれど、セリフのフロウを自分で確認してから本番に臨みました。セリフは、フロウを意識しましたね。俺、ふだんあまり感情をブワァァァって全開に出すことがなくて、曲を作っているときや、レコーディングしているとき、ライブのときぐらいにそうなるんです。お芝居をするときは、やっぱりいちばんライブとかのテンションを意識したかなと。全開で何かを表現するっていう、そういうときを思い浮かべたりしていました」とミュージシャンとしての経験が役者にも生きたことを明かした。

 最後に視聴者に向けて、「中条さんの浮世離れした美しさやたたずまい、この世のものじゃないくらいのオーラはみどころですね。俺のところはたどたどしいと思うので、大目にみていただけたら(笑)。池谷は、ゆすりとかたかりとか、人をだますとか、すごい“小悪党”なんです。自分の中の“小悪党”を模索してやってみたんで、そのあたりをみてもらえたらいいのかなと。変な標準語と、慣れている大阪ことばのセリフのコントラストも楽しんでいただけたらと思います!」とコメントを送った。

■放送情報
よるドラ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』
NHK総合にて、毎週土曜23:30〜23:59【全8回】
出演:中条あやみ、小関裕太、賀喜遥香、黒島結菜、Rー指定、村上淳
原作:木元哉多『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズ
脚本:古家和尚
制作統括:出水有三
音楽:岩崎琢
演出:渡辺良雄、葛西勇也、石川慎一郎、鈴木航
写真提供=NHK

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