『35歳の少女』柴咲コウ×坂口健太郎の美しいキスシーン 一方で望美の家族はどん底状態に

 柴咲コウが主演を務めるドラマ『35歳の少女』(日本テレビ系)が11月14日に第6話を迎えた。

 望美(柴咲コウ)の家出という衝撃の展開で幕を閉じた前回。第6話では同棲生活を始めた結人(坂口健太郎)と25年越しのファーストキスを果たす。……とだけ書けばハッピーエンドのように聞こえるが、実際の内容は回を増すごとに現実味を帯びた、誤解を恐れずにはっきり言えばどん底状態にある。

 物語冒頭、25年前の問いかけは、なぜ望美はアナウンサーになりたかったのか。その答えは、「いろんな人と会って、たくさん話を聞いてみたい。それを世界中の人に伝えるの」という純朴な夢。世界にはこんなに素敵な人がいる。世界中の人と友達になりたい。そして、幸せになってほしい。もちろん、その前提には“私たち家族のように”という当たり前の日常があっての。

 25年後、そこに広がっていた未来はめちゃくちゃだった。家族は離散。多恵(鈴木保奈美)は笑顔をなくし、進次(田中哲司)は会社をクビになり、帰る家も失いカプセルホテル暮らし、愛美(橋本愛)も父親と同じ酒のトラブルから会社を離れグラフィックデザイナーとしての道も上手くはいっていない。

 カセットテープに録音していた25年前のキラキラとした夢見る自分に鼓舞された望美は、あの時のように豆腐をきかっけに家族が一つになると考え、進次と愛美を多恵の暮らす家に召集する。精神年齢がまだ幼いのもあるが、それ以上に望美は楽観的な性格の持ち主だ。将来は結人と結婚できる、アナウンサーに就職できる、家族はまた一つになれる。望美を愛し、代行業としてではなく恋人として接することになった結人は、彼女のその甘い考えを頭ごなしに否定することができなくなっていた。

 そんな望美に現実を叩きつけるのが多恵と愛美だ。「アナウンサーになるのはもう無理」「自分は大人になった気になって、家族のためって言ってるけど、あなたは罪滅ぼししたくて自分の考えを家族に押し付けてるだけなの」。妹が言い放つ「あの時死んでくれた方がよかった」で進次が愛美の頬をビンタし止めに入るが、すでに望美の心は深く傷ついていた。大好きだった家族はもう元に戻れないという現実を知った望美。第1話で家に結人があがりこんできた時と、まるで逆の立場になっている。

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