『書類を男にしただけで』小芝風花が語る、男装への挑戦 「女性なら多くの方が共感できる」

 小芝風花主演ドラマ『書類を男にしただけで』が10月11日にTBS系で放送される。本作は、「男に生まれてみたかった」「こんな時男だったら……?」と、女性の日常に散りばめられた理不尽さや悔しさを描く社会派ラブコメディ。小芝が演じる主人公の箕輪祐希はある些細なミスがきっかけで、広告業界最大手の一つ「インサイトエージェンシー」に男として入社することに。祐希の会社での奮闘の数々、そして同僚の男性への恋心を描く。

 今回リアルサウンド映画部では、主演の小芝にインタビュー 。男装への挑戦、女性ならではの悩みから今年の活躍まで語ってもらった。

「イケメンに生まれ変わってみたいです(笑)」

ーー今回、小芝さんは主演として、男性に扮する主人公・箕輪祐希を演じます。

小芝風花(以下、小芝):最初は「私で大丈夫かな」という不安があったのですが、脚本を読んでみると、女性なら多くの方が共感できる内容で。今の時代は、「男だから」「女だから」という固定観念に囚われず、自分のやりたいこと、好きなことにまっすぐ向き合おうとしている、そしてそれを受け入れようとしている時代だと思うんです。だから自分も、性別に左右され過ぎず、撮影に臨んでいます。

ーー男装にも挑戦しています。

小芝:きっと女性の方なら、一度は男になってみたいと考えたことがあると思います。私も祐希の気持ちが理解できたので、観てくださる方にも共感していただけるような作品になったら嬉しいです。祐希は、気の合う異性の友達と遊んでいるだけで、同性から嫌われてしまったり、握力が強いことをからかわれたりしてきた女の子なんです。例えば、ラーメン屋さんで替え玉を注文することも、一人焼肉も、女性だとちょっと勇気が必要だったりするじゃないですか。そういう女の子ならではの悩みが描かれているのが、すごく面白いなって思いました。男性の方からすると、意外な発見があるかもしれないです(笑)。

ーー小芝さん自身も男性になりたいと思ったことはあるんですか?

小芝:イケメンに生まれ変わってみたいです(笑)。私、昔から「イケメンかお金持ちの家の猫になりたい」って言っていて(笑)。女性も女性で楽しいし、やっぱり女の子に生まれてよかったなって思うこともたくさんあります。でも、男性としての人生も一度は歩んでみたいですね。

ーー演じる上で不安はありますか?

小芝:男に見えるかどうかが、一番の不安ですね。でも、演じるのはあくまで祐希という女性なので、そこまで男装のときの祐希と普段の祐希で演じ分けることは意識しないようにしています。本質は何も変わらないという本作のメッセージを大事にしたいです。

ーー男装のシーンを演じる上での工夫は?

小芝:男装のシーンは会社での撮影がメインになるので、その場でほかの男性の共演者の方々の仕草を盗めたらなと(笑)。あと、今回スーツを着てみたら、やっぱりスカートと全然違って。意識もシャキッとするし、きっと普段よりちょっとした仕草が自然と変わっていくような気がします。

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