松山ケンイチ×ムロツヨシが隣同士の住人に 荻上直子最新作『川っぺりムコリッタ』2021年公開へ

 松山ケンイチが主演を務める映画『川っぺりムコリッタ』の製作が決定した。

 松山が主演を務め、共演にムロツヨシを迎えた本作は、『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督最新作。荻上監督による完全オリジナル脚本作となる。

 山田(松山ケンイチ)は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。ある日、隣の部屋の住人・島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、なぜだかハイツムコリッタの住人たちと関わり、山田と島田には少しずつ友情のような感情が芽生え始める。そんな楽しい日々の中、ある日山田が北陸の町にやってきた「秘密」が、島田に知られてしまう。

 本作の公開は2021年を予定。松山、ムロ、荻上監督からはコメントが寄せられている。

コメント

松山ケンイチ

脚本読んで今も思っていますが、この作品を人にうまく説明できません。
言葉や文章で説明できる作品ではありませんでした。
荻上監督とは撮影現場では会話というよりもお互いに何を感じていたかという話が殆どで他人に対してどう見えているかではなく自分が自分をどう見ているのかを大事にして現場にいました。
あと、都市では得られない解放感や時間の流れを富山で堪能しながらカメラの前にいました。

ムロツヨシ

今までの自分はいらない、と。今までの自分を捨てて、荻上さんが作られた世界に飛び込んでおります。
経験してきたこと、してしまったこと。身についたもの、身についてしまったもの。
全てを捨てないと、その世界で生きられないのです。
しかしながら、そう簡単に捨てられる訳もなく、捨てられているのかどうか、考え動き、考え考え動き考えてます。
荻上さんと戦いながら、荻上さんの世界で生きようとする日々。そして松山ケンイチと過ごす時間。
『川っぺりムコリッタ』どうかご期待、お待ちください。映画館でお会いしたい。

荻上直子監督

松山さんの隣の部屋にムロさんが住んでいる。
想像しただけでオカシイけれど、その撮影は想像以上にシアワセなひとときでした。

■公開情報
『川っぺりムコリッタ』
2021年公開
出演:松山ケンイチ、ムロツヨシ
監督:荻上直子
原作:荻上直子『川っぺりムコリッタ』(講談社刊)
制作プロダクション:RIKI プロジェクト
配給:KADOKAWA
(c)2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

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