エリザベス・モスがカリスマ的パンクロックスターに 『ハースメル』9月25日公開決定

 エリザベス・モス主演映画『Her Smell(原題)』が、『ハースメル』の邦題で9月25日より公開されることが決定した。

 本作は、ド派手なパフォーマンスを繰り広げるカリスマ的パンクロックスターの苦悩と葛藤と再生を描く人間ドラマ。監督・脚本を務めたのは、ディズニー映画『プーと大人になった僕』の脚本を手がけたアレックス・ロス・ペリー。監督としては本作が長編6作目の映画となる。

 主演を務めたのは、今年公開された『透明人間』も大きな話題になった、ゴールデングローブ賞主演女優賞、エミー賞主演女優賞の獲得経験のあるエリザベス・モス。ペリー監督とのタッグは、『Listen Up Philip(原題)』、『Queen of Earth(原題)』に続き、本作が3作目となる。さらに、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のカーラ・デルヴィーニュや、『美女と野獣』のダン・スティーヴンスらが脇を固める。

 アリーナを埋め尽くすほどの人気を誇るサムシング・シーのメインボーカル“ベッキー・サムシング”(エリザベス・モス)は、パンクロック界のカリスマ的存在。彼女の音楽性と過激なパフォーマンスは熱狂的なファンを生む一方で、その言動は常に世間の注目を集めることとなり、周囲からの批判やプレッシャーよって、ベッキーは心身のバランスを崩し始める。

 人気にも陰りが出て、その焦りから呪術師に心酔し、ドラッグやアルコールに溺れていくベッキー。バンドメンバーとの間にも大きな亀裂が生じ、関係者も徐々に彼女を敬遠し始める。そして、常軌を逸した行動が引き金となって、ついに、舞台から引きずり降ろされる。

 それから数か月後、バンド活動を休止し、表舞台から退いたベッキーは、アルコールやドラッグを絶ち、少しずつ自分を取り戻そうと日々葛藤していた。そんな彼女を救ったのは、最愛の娘タマの存在。ベッキーは自分の過去と向き合い、バンドメンバーやかつての仲間の力を借りながら、再び、ステージに立つことを誓う。

映画『ハースメル』予告編

 公開された予告編では、パンクロック界のカリスマ的存在として、アリーナを埋め尽くすほどの人気を誇るサムシング・シーのメインボーカル“ベッキー・サムシング”の姿が切り取られている。

 モスは本作の主人公ベッキー・サムシングについて、「ベッキーは多くのロックスターやパンクシンガー、アーティストのように、エネルギーに溢れている。彼女は信じられないほどの才能と強い個性を持つ女性だが、非常に不安定でドラッグやアルコールに溺れてしまうという弱い一面も持った人物である。彼女は本当の自分を取り戻したいと思っているが、どうすればいいのかわからない」と語っている。

■公開情報
『ハースメル』
9月25日(金)全国ロードショー
監督・脚本:アレックス・ロス・ペリー
出演:エリザベス・モス、カーラ・デルヴィーニュ、ダン・スティーヴンス、アギネス・ディーン
配給:イオンエンターテイメント
原題:Her Smell/2018年/アメリカ/英語/136分/カラー/シネマスコープ/字幕:齋藤敦子
(c)2018, Something She LLC
公式サイト:https://hersmell-movie.com/

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