『私たちはどうかしている』で高杉真宙が見せる“2つの顔” さらなる伏線も明らかに

 「子犬が実は狂犬だった」とSNSで話題になった『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)第3話での、見習い職人・城島(高杉真宙)の裏の顔。第4話は、彼の抱える悲しき秘密が明らかになった。

 「実家の和菓子屋を継ぐための修行中」「親父が作ったわらび餅がプルプルの極上の一品」と話していた彼だが、実は実家の和菓子屋「しまや」は潰れていた。元々、家族経営で資金繰りもギリギリでやってきた和菓子屋だったが、有名百貨店の七夕和菓子フェアへの出店依頼が舞い込む。父親も腕にふるいをかけて、わらび餅の用意に勤しむ。そして迎えた催事当日、店頭に陳列する前の商品が床に無残にもばら撒かれており、せっかくの機会を台無しにしてしまう。戦意喪失してしまった父親はその後間もなくしてこの世を去ってしまった。

 そんな中、同じ催事に出店し注目を浴びていたのが光月庵の椿(横浜流星)だった。いろんな状況が重なり、犯人を椿だと勘違いした城島。ここから城島の復讐計画が始まったのだった。しかし、多喜川(山崎育三郎)経由で城島の実家の和菓子屋が潰れたことを知った椿は、真相を確かめるために動き出す。

 一方、七桜(浜辺美波)は城島がどうしても完成できなかったという彼の実家のわらび餅の再現に無我夢中で取り掛かる。その七桜の様子をずっと見守り、またしまやの真相を知った椿は、次の七夕和菓子フェアには「しまやのわらび餅」を出すと言う。

 できっこないという城島に対して「七桜が必ず作り上げる」と断言する椿。2人の間の信頼関係がどんどん強固なものになっていくさまに、また七桜を眼差す椿の優しい視線、表情の柔らかさを目の当たりにすると、七桜が心の内で抱える疑念や椿に深入りしすぎてはいけないとブレーキをかけざるを得ないストッパーが歯痒く、どうしようもなく切なく感じられる。

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