西野七瀬、 “ナチュラルな姿”を持ち味に 患者の後日談を描く『アンサング・シンデレラ』の仕掛け

 さらに本作では、毎話ごとにゲストで登場した患者の後日談を描くエンディングも話題になっている。「生活」に寄り添った服薬指導をみどりから受けた患者たちは、それぞれ前向きに生きることを決意する。そんな患者たちがその後の人生を豊かに過ごす様子が映し出されるエンディングは、毎話、涙が溢れるものに仕上がっている。

 SNS上では「エンディングに毎回泣かせられています」「今日もエンディングがとても良かった、患者さんと家族のその後が描かれるのが温かくてすてき」など、多くの視聴者が感極まっている様子。患者らのしあわせな笑顔を見ていると、みどりの少々いきすぎたかにみえる介入も決して無駄ではなかったと思わされるのであった。もちろんその一方で、刈谷のように医療現場の未来を見据えた判断のできる薬剤師も必要となってくる。医療を支えるチームがバランスよく働くことで患者が救われていくのだと、改めて感じさせる回となった。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:石原さとみ、西野七瀬、清原 翔、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂、真矢ミキ、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん、田中圭
原作:『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』荒井ママレ/医療原案:富野浩充(『月刊コミックゼノン』連載/コアミックス)
脚本:黒岩勉
プロデュース:野田悠介
演出:田中亮
制作・著作:フジテレビ第一制作室
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/
公式Twitter:@unsung2020

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