音楽家・渡邊琢磨初監督作『ECTO』先行配信&劇場公開決定 染谷将太監督の短編『清澄』の併映も

 染谷将太、川瀬陽太、佐津川愛美が出演する、音楽家・渡邊琢磨の初監督作『ECTO』の劇場公開が決定し、オンライン先行配信がスタートした。

 本作は、音楽家として国内外で活躍し、冨永昌敬監督『ローリング』、吉田大八監督『美しい星』など多数の映画音楽を手がけてきた渡邊が、監督・脚本・編集・音楽を務めたアンビエントホラー。渡邊が音楽を手がけた染谷将太監督の短編『清澄』のスピンオフ作品として着想され、作中、ヴァルター・ベンヤミンやガストン・バシュラールの言葉が、霊体の会話として引用・カットアップされ、弦楽の音や環境音はデジタル加工され変容していく。抽象場面をBjorkとのコラボレートやPerfumeの映像演出で知られるTAKCOM、撮影を『きみの鳥はうたえる』『宮本から君へ』の四宮秀俊が担当する。

 爆音映画祭で知られるboid・樋口泰人による新レーベル“VOICE OF GHOST”の第1回配給作品としての公開に先駆け、オンライン映画館「アップリンク・クラウド」にて期間限定で独占配信中。これまで水戸芸術館、YCAM爆音映画祭、恵比寿映像祭などで弦楽生演奏付でのイベント上映、京都みなみ会館での期間限定上映が行われてきたが、今回は配信版、劇場版ともに、それぞれあらたに音響のポスプロや再編集を行った新バージョンでの上映となる。

 また、劇場公開時には染谷監督の短編『清澄』の併映も予定している。

コメント

染谷将太

琢磨さんのあの秘密基地のような自宅から出発したこの世の外へと旅立つ映画。音が画になり、画が音となる。この夏に1番ふさわしい映画です。海外旅行よりもはるか遠くに行ける作品です。あっつい夏の中、冷たさとフツフツと燃えてくる生命力の根源を感じて欲しいです。渡邊琢磨の『ECTO』の世界へ是非いらしてください。

川瀬陽太

ウィルスで世界が揺れた今、映画、音楽、表現の世界もこれからの形態を問われている。上映+演奏が基本だった『ECTO』もこれから様々な姿であなたを侵食するつもりだ。楽しんで欲しい。

佐津川愛美

『ECTO』をより広く沢山の方に観て頂ける機会を頂き、嬉しく思います。きっと、出会ったことのない「映画体験」になるのではないでしょうか。渡邊琢磨ワールドをこれから体験出来る皆さんが、羨ましいです。

■作品情報
『ECTO』
今秋アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
出演:染谷将太、川瀬陽太、佐津川愛美
監督・脚本・編集・音楽・効果:渡邊琢磨
プロデューサー:西ケ谷寿一
製作:水戸芸術館ACM劇場
配給:boid / VOICE OF GHOST  
2019/43分
(c)2019 MITO ARTS FOUNDATION
boid公式サイト:http://www.boid-s.com/

期間限定 先行配信
配信期間:6月12日(金)14:00~7月2日(木)23:59
配信プラットフォーム:アップリンク・クラウド
作品ページ: https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2665/ 

併映作品
『清澄』
出演:染谷将太、川瀬陽太
監督・脚本:染谷将太
プロデューサー:金林剛
2015/10分
※劇場公開時のみ

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