アンナ・カリーナ記録映画公開記念、『気狂いピエロ』『女と男のいる舗道』『女は女である』上映へ
2019年12月14日に逝去したアンナ・カリーナのドキュメンタリー映画『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』が6月13日に公開されることが正式に決定し、『気狂いピエロ』『女と男のいる舗道』『女は女である』も同時上映されることが決定した。
革命のミューズとして、ヌーヴェル・ヴァーグのアイコンになった女優、アンナ・カリーナ。カリーナのパートナーであるデニス・ベリー監督が、カリーナへのラブレター(本人談)としてドキュメンタリーを作り上げた。
アンナ・カリーナ80歳、ジャン=リュック・ゴダール90歳を寿ぐはずだった2020年を目前にして、昨年の12月14日にカリーナはパリで逝去。40年にわたるパートナーだったベリー監督が万感の思いを込めて作り上げた本作は、挿入画像の権利関係上、日本公開はできない作品だったが、カリーナ追悼のため、今年限りの上映が認められた。
またカリーナとゴダールという映画史上の伝説的なカップルが作り上げた、ヌーヴェルヴァーグを代表する3本『気狂いピエロ』『女と男のいる舗道』『女は女である』の同時上映も決定。『気狂いピエロ』は、2018年6月6日に亡くなった字幕翻訳家・寺尾次郎氏が「25年は無理としてもせめて10年くらい」は定訳になってほしいと願いをこめた新訳字幕版。寺尾氏の三回忌に合わせた上映であり、権利の関係でしばらくはこれが『気狂いピエロ』日本最終上映の機会となる。
なお、『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』は、新型コロナウイルスの影響で休館になっていた新宿K's cinemaでの、再開後の最初の上映作品となる。
■K’s cinemaの上映日程
『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』:6月13日(土)〜7月10日(金)
『気狂いピエロ』:6月13日(土)〜6月19日(金)
『女と男のいる舗道』『女は女である』:6月20日(土)〜6月26日(金)※日替わり
■公開情報
『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』
6月13日(土)より、新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開
監督:デニス・ベリー
配給:オンリー・ハーツ
2017年/フランス/55分/日本語字幕:芳野まい
(c)Les Films du Sillage – ARTE France – Ina 2017