奥山和由×中村文則×武正晴監督が再タッグ 日南響子主演『銃2020』年内公開決定
映画『銃2020』が、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて年内に公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルが公開された。
深夜、東子は自分の後をつけてくる不穏なストーカー・富田から逃れるため、薄暗い雑居ビルに入る。流れ続ける水の音が気になり、トイレに入ると辺りは血に染まり、洗面台の水の中に拳銃が落ちていた。拳銃を拾った東子は、電気が止められ、ゴミに溢れた部屋に一人戻る。拳銃を確認すると、中には弾丸が四つ入っていた。ある日、隣の住人の親子がある男を殺害。東子は埋めるのを手伝った後、その死体に向かって拳銃を撃つ。だが、拳銃の行方を探す刑事に、東子は追い詰められることになる。やがて、銃そのものに魅了された東子はさらに事件の真相に巻き込まれ、東子の「過去」が暴発する。
主人公の東子役を日南響子が務める。日南は、『銃』ではキーマンのトースト女を演じたが、本作では、銃を拾い、その銃に翻弄される女という役柄に。また、銃が引き寄せた縁により東子が出会う謎めいた男を佐藤浩市、東子を執拗に追い回すストーカー・富田を加藤雅也、東子を毛嫌いし、精神を病んでいる母・瑞穂を友近、東子を破滅へと追いつめる刑事を吹越満がそれぞれ演じる。
なお、『銃』の主演を務めた村上虹郎が、“西川トオル”として1シーンだけ出演、そのトオルを追い詰める刑事を演じたリリー・フランキーも同じく刑事役として特別出演する。
そのほか、山中崇、宇野祥平、篠原ゆき子、内田慈、サヘル・ローズ、片山萌美、中村ゆうじらも出演。また、『銃』にも出演していた岡山天音も登場する。
公開されたポスタービジュアルでは、銃を握る日南とともに、友近、佐藤らの姿が切り取られている。
奥山プロデューサー、中村、武監督、出演が決定した日南、佐藤、加藤からはコメントが寄せられている。なお、加藤のコメントは、オリジナル作品であり、狂気がテーマでもある本作の真髄を伝えるために、演じた「富田」としてのメッセージとなっている。
コメント
奥山和由(企画・製作)
この映画、完全にいってしまってる。どこの誰かの日南響子を囲んで名優、佐藤浩市、吹越満、加藤雅也、彼らみんな狂気を帯びて振り切ったパワフル変態。そこに怪演の友近!
さらにさらにリリーフランキーや村上虹郎までが意味不明にウロウロ。なんじゃこれ!! さすがのタランティーノも真っ青! 最後にこの昭和的な超ダサいポスターが決定打!
中村文則(原案・脚本)
原案と脚本に大きく関わりました。小説ではない、映画という表現方法を取った形での、僕の新作でもあります。
尊敬する武監督や素晴らしい役者の方々の解釈やアイディアも合わさり、ものすごい映画となりました。
公開をとても楽しみにしています。
武正晴監督
戦慄の2020年。
この映画が公開できる幸せを感じます。
中村文則さんの書き上げた恐るべきシナリオに、恐るべき俳優陣が集結してくれた。
挑んでくれた俳優陣の仕事ぶりが誇らしく、深謝します。
日南響子
東子役を演じました日南響子です。
今回、8年ぶりに主演を務めさせていただき、新しい感覚と学ぶ事が多くありました。
東子はとても難しい役どころだったので、ワンシーンワンシーンが自分との戦いでした。
そして私自身を成長させてくれた東子を演じられて嬉しく思っております。
佐藤浩市
助監督の時から知っている武監督、石井隆監督の『GONIN』でした。その時のプロデューサーが今回の奥山和由さん。『銃2020』には『GONIN』という作品と同じでジャンルでは括れない匂いがある。
富田(加藤雅也)
親愛なる東子様
ついに君は僕の存在が気になりだしたようだ。
この時を僕はずっと待っていた。
この幸福の瞬間のために僕は存在する。
そろそろ……
僕は君の前に姿を現すことにするよ。
そして……
神である僕をこの苦しみから救い出すことで、君はすべてのことから解放される。
■公開情報
『銃2020』
2020年、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
企画・製作:奥山和由
原案:中村文則
監督:武正晴
脚本:中村文則、武正晴
出演:日南響子、加藤雅也、友近、吹越満、佐藤浩市
製作:吉本興業
企画:チームオクヤマ
制作プロダクション:エクセリング
配給:KATSU-do
(c)吉本興業
2020年/日本/カラー/76分/DCP/5.1ch/ヨーロッパビスタ
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