藤ヶ谷太輔と五関晃一の熱い友情 『やめるときも、すこやかなるときも』進み始めた人々

 一度は別々の道を歩むことを決めた壱晴(藤ヶ谷太輔)と桜子(奈緒)。しかし、運命は再び動き始める。『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ)第9話が、3月16日に放送される。

 壱晴との関係を振り切るように仕事に精を出す桜子は、別れたことで前の自分に戻りたくないと前向きに生きようとする。しかし、心のどこかで壱晴の存在を断ち切れず、壱晴が新作の椅子作りを中止したことにショックを受ける。さらに熱を出してしまった桜子は、母から思わぬ言葉を聞いた。妹が同居するので、桜子は実家を出てもいいというのだ。「これからは自由に生きてほしい」と話す母に困惑する桜子。一方、壱晴は、哲先生(火野正平)の病状が悪化し、慌てて病院に駆けつける。すると、哲先生は息絶え絶えになりながらも壱晴に「桜子の椅子を作れ」と伝えるのであった。再度哲先生の病室を訪れると、壱晴は哲先生の代表作「oubli」に込められた想いを知ることになる。哲先生は愛する人に「こう使ってほしい」というはっきりとした愛を込めて「oubli」を制作していた。そして壱晴にも「その椅子に座って、桜子さんにどう過ごしてほしいのか?」と問う。このことをきっかけに、壱晴は再度「桜子の椅子」と向き合うことになる。桜子のことを想いながら、新しい「桜子の椅子」の制作に取り掛かるのであった。

 第9話は、一度離れた2人の心が再び通い始めるまでの気持ちの成長が描かれる。前を向けずにいた壱晴は、桜子との思い出を振り返りながら「桜子の椅子」の制作を進めていた。断ち切れないと思っていた真織(中井友望)の存在さえも、少しずつ過去のものにしようとしていたのだ。そして新たな「桜子の椅子」が完成する。こうした一連のシーンは、壱晴の中での桜子の存在が徐々に変化していく様子が伝わってくる。第9話の見どころは、こうした壱晴の気持ちの変化だろう。そしていよいよ椅子が完成し、壱晴はその一歩先へと進む決意をする。

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