『ロニートとエスティ』新スチール公開 R・ワイズ、R・マクアダムスらのコメントも
全国公開中の映画『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』より、新たな場面写真が公開された。
イギリス人女性作家ナオミ・オルダーマンの自伝的デビュー作に出会ったレイチェル・ワイズが、プロデューサーとして企画段階から携わった本作は、厳格なユダヤ・コミュニティの中で赦されることのない関係ながらも、運命によって引き寄せられた2人の女性を描いた物語。
『グロリアの青春』『ナチュラルウーマン』のセバスティアン・レリオ監督がメガホンを取り、『ナイロビの蜂』『女王陛下のお気に入り』のワイズと、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』『スポットライト 世紀のスクープ』のレイチェル・マクアダムスが主演を務める。
新たに公開された場面写真では、ワイズ演じるロニート、マクアダムス演じるエスティ、アレッサンドロ・ニヴォラ演じる2人にとっての幼なじみであり、エスティの夫・ドヴィッドが抱き合うシーンや、路上で視線を交わすロニートとエスティの姿などが切り取られている。
さらに、本作を観て観客に何を感じ取ってほしいかという問いに、レリオ監督、ワイズ、マクアダムス、ニヴォラがコメントを寄せた。
コメント一覧
セバスティアン・レリオ監督
本作は確たる概念の背景にあるものに立ち向かうために互いに影響し合い全力を尽くす人間たちの物語です。これは変化を受け入れ打ち破っていこうとする人たちの物語で、でもそのためには非常に堅固な構造を突き抜けなければなりません。そしてそれは世界中の人が今日経験している事に連動します。そこでは古い規範は時代遅れ、あるいは不十分であります。本作をすぐにでも完成させる必要があると僕は常に感じていました。
レイチェル・ワイズ
私がこの小説にとても心を掴まれたのは、もはやタブーがほぼない現代社会における(宗教上の)罪というテーマです。disobedience(不服従)という言葉はそれにふさわしいコミュニティーに場所を設定しない限り、ほとんど意味を持ちません。例えばロンドン北部のユダヤ教正統派の小さな地区とかにです。整然とした保守的な社会における罪の物語ならば、誰もが共感できる素晴らしいユニバーサルなドラマになると思います。
レイチェル・マクアダムス
本作は一個人の自由と自分の道を歩む事の意義というテーマを掘り下げています。つまりとてつもない量の希望が組み込まれた物語なのです。素晴らしいラブストーリーですが、単なる一種類の愛ではありません。神への愛、友情に対する愛、ロマンチックな愛。深刻なこの世界をちらりと覗ける、性的指向をこのように見据える物語は今まで見た事がありません。語られるべき物語です。
アレッサンドロ・ニヴォラ
人生は解明する事が容易でない状況を常に目の前に提示します。そして人々は答えを簡単に手にせずに映画館を立ち去ります。願わくば人々が、避けられない困難な人生について、自分なりの意見と予見を持って劇場をあとにして欲しいです。
■公開情報
『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開中
監督:セバスティアン・レリオ
出演:レイチェル・ワイズ、レイチェル・マクアダムス、アレッサンドロ・ニヴォラ
プロデューサー:フリーダ・トレスブランコ、エド・ギニー、レイチェル・ワイズ
配給:ファントム・フィルム
2017年/イギリス/英語/DCP/カラー/114分/原題:Disobedience/PG12
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公式サイト:phantom-film.com/ronit-esti