オスカー助演女優賞ローラ・ダーンにも言及 『ふたりのJ・T・リロイ』公開記念イベント開催

 映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』の公開記念イベントが2月10日に都内で行われ、YouTuberのせやろがいおじさんが登壇した。

 アメリカ文壇に彗星のごとく登場した“架空の作家”が、ハリウッドをも巻き込んだ一大スキャンダルへと発展していくさまを描き出した本作。映画スターをはじめ多くのセレブにも愛され一大センセーションを巻き起こした美少年作家J・T・リロイをクリステン・スチュワートが演じた。

 沖縄の青い海をバックにフンドシ姿で社会や政治の問題に笑いを交えながらも鋭く斬る動画で人気のせやろがいおじさん。今回、映画イベント初出演となったことについて、「なぜ僕だったのかよく分かっていないんですが、嘘がテーマの作品ということで、何かそれにからめて言えることがあればと思い、やってきました」と語り始める。

 映画の感想について聞かれると、実話ということに驚きを隠せない様子で、本作でカギとなる“ウソ”については、「マッチングアプリで年収3千万って言って付き合った女の子にどうしようバレてまう〜みたいなそんな感じです」と独特の例えで笑いを誘った。自身が最近ついたウソについては、「せやろがいおじさんをやるようになってから、ありがたいことに街で声を掛けてもらうことがあって、でも時々声を掛けられたくない時に『せやろがいおじさんですよね?』って話しかけられるので、『似てるってよく言われます~』と嘘をついてしまったことがあります」と明かした。

 そして、奇しくもこの日は、第92回アカデミー賞の授賞式が行われ、本作にも出演するローラ・ダーンが『マリッジ・ストーリー』で助演女優賞を受賞。そんなダーンは、本作ではサヴァンナ(クリステン・スチュワート)とともに架空の作家J・T・リロイを作り出した作家のローラを演じている。その演技について、「実物とすごく似ていらっしゃってるのが、作品の説得力をすごく高めているなと。そしてハイテンションな役からミステリアスなところまで。いろんな演技をしないといけないのが、さすがの演技力だなと思いましたね」と称賛した。

 最後に、「映画タイトル『ふたりのJ・T・リロイ』にかけて、2つのJT、“時間が経つと忘れる国民”と“自由民主党”が、今の日本では問題ですね。嘘がいろいろと問題になっている世の中ですから。嘘というのをテーマにした今回の作品を観て、いろいろと考えてみる機会にしたらいいんじゃないでしょうか」とメッセージを送った。

■公開情報
『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
2月14日(金)より、シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
監督・脚本・製作総指揮:ジャスティン・ケリー
原作・脚本・製作総指揮:サヴァンナ・クヌープ
出演:クリステン・スチュワート、ローラ・ダーン、ジム・スタージェス、ダイアン・クルーガー、コートニー・ラヴ
配給:ポニーキャニオン
アメリカ/カラー/108分/スコープ/5.1ch/原題:Jeremiah Terminator LeRoy/字幕翻訳:石田泰子/PG12
(c)2018 Mars Town Film Limited
公式サイト:jtleroy-movie.jp

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