コゴナダ監督作『コロンバス』3月14日公開決定 小津安二郎へオマージュ捧げた予告編も

『コロンバス』予告編公開

 映画『コロンバス』の公開日が3月14日に決定。あわせて場面写真と予告編が公開された。

 本作は、エーロ・サーリネンによるミラー邸(アレキサンダー・ジラルドの内装)やノース・クリスチャン教会をはじめ、IMペイ、リチャード・マイヤー、ジェームス・ポルシェックなどの代表作が建ち並ぶモダニズム建築の宝庫インディアナ州コロンバスを舞台に、建築の声に耳をすませる対照的な男女の逡巡と新たな一歩を描いた人間ドラマ。

 監督を務めるのは、これまでロベール・ブレッソンやアルフレッド・ヒッチコックについてのドキュメンタリーを撮り、小津安二郎の多くの映画で脚本を手がけた野田高悟に因んでコゴナダと名乗る新進監督。本作が長編デビュー作となる。小津の芸術性を研究し、全てのシーンで「映画の教科書」のような巧みな構図を実現した。今後はコリン・ファレル主演、A24製作による『After Yang(原題)』が待機している。

 主人公の韓国系アメリカ人・ジンを演じるのは、『スター・トレック』『search/サーチ』のジョン・チョー。ジンがコロンバスで出会う女性・ケイシーを『スプリット』『スウィート17モンスター』 のヘイリー・ルー・リチャードソンが演じる。そのほか、“インディーズ映画の女王”と称されるパーカー・ポージー、マコーレー・カルキンの実弟ロリー・カルキンなどがキャストに名を連ねた。

『コロンバス』予告編

 公開された予告編では、父を見舞うためコロンバスに訪れたジンと、図書館で働くケイシーが出会い、たがいの共通項である“建築”を巡り、語り合うさまが映し出されている。また、小津安二郎へのオマージュを捧げた構図、奥行きが各ショットから垣間見ることができる。

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■公開情報
『コロンバス』
3月14日(土)シアター・イメージフォーラムほか
監督・脚本・編集:コゴナダ
撮影:エリシャ・クリスチャン
音楽:ハンモック
出演:ジョン・チョー、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ロリー・カルキン、パーカー・ポージー、ミシェル・フォーブス
配給:ブロードウェイ
(c)2016 BY JIN AND CASEY LLC ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:www.columbus.net-broadway.com

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