『スカーレット』福田麻由子、子役時代とは真逆の妹キャラに 今後の百合子の選択が大きな見せ場?
戸田恵梨香主演の連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)に、三姉妹の三女・川原百合子役として出演中の福田麻由子。子役時代から演技派として数々の作品で衝撃を与えてきた福田が、今回『スカーレット』で家族を支えるしっかり者の三女役として活躍する場面が増え注目を集めている。そこで今回、女優・福田麻由子と川原百合子のキャラクターとしての魅力を掘り下げてみたい。
福田は4歳の時に東京児童劇団に入団し、ケンタッキーフライドチキンのCMで子役デビュー。その後、2000年に堂本剛・広末涼子主演『Summer Snow』(TBS系)で心臓病を抱えた女の子という民法テレビドラマデビュー作にして難役を務め、映画『下妻物語』では、深田恭子の少女時代役、映画『Little DJ~小さな恋の物語〜』でヒロインを演じるなど、数多くの作品に重要な役として出演してきた。子役時代の福田の特徴として、どこか影のある独特のクールな雰囲気が、一筋縄ではいかない現代っ子のイメージと重なり、志田未来や伊藤沙莉といった今も第一線で活躍する名子役たちを多数輩出した『女王の教室』(日本テレビ系)を筆頭にドラマでも重宝されていたように思う。
マイペースに女優業をやりつつ、大学を卒業するまで学業と両立していた福田は、普通の学生のようにバイトをしたり青春を謳歌していたという。しっかり人生経験を積み、再び女優として活発に活動している福田は、『スカーレット』では、喜美子(戸田恵梨香)の8歳下、直子(桜庭ななみ)の4歳下の妹で、川原家の三女の百合子役。明るく情熱的な喜美子、強気な直子に比べ、百合子は真逆の温和で平和主義。姉2人が外で仕事をすることになり、今や家を守っている存在が百合子であり、セリフでも「うちがしっかりしんと」とあるように、家族を支えていくことを宣言している頼れる妹だ。
本来ならその役割を母親である川原マツ(富田靖子)がやるべきなのだが、夫・常治(北村一輝)には何も言えず、常治には内緒にしようとしていた喜美子のマスコットガールについてもあっさり報告していたりとトラブル続き。これまで喜美子が家族のために奔走していたが、百合子の成長により、ようやく喜美子も“家の呪縛”が解け、自分のやりたい仕事に集中できる環境が整ったと言える。ドラマのメイキング映像で、百合子について「おっとりした子で、お母ちゃんの要素を受け継いでてみたいな話を聞いていたんですけど、意外とお父ちゃんの血も混ざってる」と語るように、たくましい姿をチラホラ見せ、何か問題ごとがある時に張り切る姿が父親らしさも感じさせ、ドラマを明るくしている。