「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『空の青さを知る人よ』
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は編集部の中の蛙・安田が『空の青さを知る人よ』をプッシュします。
『空の青さを知る人よ』
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがっているんだ。』などの長井龍雪監督、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀の3人によるアニメーション制作チーム、超平和バスターズの最新作です。さらに今回は、『君の名は。』を成功に導いたプロデュー サー川村元気が、企画に携わっており、これまで以上に“ガチ”な作品に仕上がっているのは、座組から見ても明らかです。
山に囲まれた町に住む、17歳の高校2年生・相生あおいとその姉・あかね。13年前に事故で両親を失い、当時高校3年生だったあかねは、あおいの親代わりとして恋人との上京を断念して地元で就職をします。
姉の幸せを奪ってしまったとあおいが、負い目を感じている中、あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人、慎之介が地元に帰ってきます。それを知ったあおいの前に、過去から時間を超えてやって来た18歳の慎之介が現れます。様々な再会を通して、4人の関係性に変化が訪れます。
と、あらすじを紹介してみましたが、ファンなら超平和バスターズ節が全力投球されているのは感じられるでしょう。鬱屈とした日々を過ごす若者が、不思議な出会いを通して、世界の見え方が変わっていく。不思議な出会いは、『あの花』では、死んだはずのめんまとの再会。本作では、31歳の大人になった慎之介、そして過去からやってきた高校生の慎之介、通称“しんの”との出会いです。