湯浅政明監督が小松左京のベストセラー小説をアニメ化 Netflix『日本沈没2020』制作決定

 Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』が、2020年にNetflixにて全世界独占配信されることが決定し、あわせてティザービジュアルが公開された。

 本作は、小松左京の小説『日本沈没』を、『DEVILMAN crybaby』の湯浅政明監督がアニメ化するもの。『日本沈没』は、累計470万部のベストセラーとなり、同年の実写映画化では配給収入28.2億円を記録。2006年には、草なぎ剛と柴咲コウの共演で再映画化され、興収53.4億円のヒットとなった。

 2020年の東京オリンピック直後の日本が舞台となる本作では、これまでの『日本沈没』の映像作品では描かれることの少なかった“ごく普通の家族の物語”を通じて、“いま描かれるべき日本沈没”がリアルに迫る。沈みゆく日本、人々はどこへ向かい、世界はこの事態をどう見つめるのか。否応なく究極の選択を突きつけられた人々が向き合う現実と再生の物語が、いま始まる。

 『ピンポン THE ANIMATION』『DEVILMAN crybaby』から3度目の湯浅監督とのタッグとなる牛尾憲輔が音楽を担当し、湯浅監督率いるサイエンスSARUが制作を手がける。

 公開されたティザービジュアルでは、崩壊した都市の中で一歩前に踏み出そうとする本作の主人公、歩と剛の姿が切り取られている。

 湯浅監督と、原作管理を行う小松左京の次男・小松実盛からはコメントが寄せられている。

コメント一覧

湯浅政明監督

国ってなんだ? 日本人ってなんだ? 生まれた場所とそこの環境で何が決まるの? 決まらないの?
子供の頃に疑問に思った自分へ答えるべく、このビッグタイトルへ挑みます!
オリンピックイヤーに起きた、国家の存亡にかかわる天変地異の中を避難する一つの家族と、たまたまそこへ居合わせた人たち、出会う人々にフォーカスし、大災害の顛末を描きます! ご期待ください。

小松実盛(小松左京 次男)

アニメ『日本沈没2020』は、これまでの『日本沈没』から派生した劇場版映画、テレビドラマ、コミックとは全く異なる点があります。
地殻変動の詳細や政府の対応、海外からの支援も何もかもがわからない目隠し状態に投げ出されてしまった、令和の時代に生きる等身大の日本人一家に焦点が当てられているのです。
小松左京が『日本沈没』に込めたーー“恐るべき危機を乗り越え生き残った日本人だからこそ、人類社会が直面する様々な危機への解決に貢献でき、世界で見直され、未来に特別な役割を果たせる”という想い。
『日本沈没2020』を、世界中の人々に、日本が誇るアニメーションの手法を駆使した作品として楽しんでもらうと同時に、物語に込められた“災害への警鐘”と“危機を越え未来を切り拓く”というメッセージを受け取っていただければ幸いです。

■配信情報
Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』
2020年、Netflixにて全世界独占配信(全10話)
原作:小松左京『日本沈没』
監督:湯浅政明
シリーズディレクター:許平康
脚本:吉高寿男
音楽:牛尾憲輔
キャラクターデザイン:和田直也
色彩設計:橋本賢
撮影監督:久野利和
音響監督:木村絵理子
編集:廣瀬清志
アニメーション制作:サイエンスSARU
製作:“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners
(c)“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners
公式サイト:http://japansinks2020.com/
公式Twitter:@japansinks2020

関連記事