ブラッド・ピットが月でカーチェイス 『アド・アストラ』本編映像公開

 ブラッド・ピット主演映画『アド・アストラ』の本編映像が公開された。

 9月20日より公開となる本作は、ピット演じる主人公ロイ・マグブライドが、宇宙の彼方で消息を絶った父と、その謎の“答え”を探すために宇宙へと旅立つ“救出”ミッションを描くSF映画。ピットが初めて宇宙に挑み、『メン・イン・ブラック』シリーズや日本のCMでもお馴染みのトミー・リー・ジョーンズと共演する。先に行われた第76回ヴェネチア国際映画祭ではコンペティション部門に出品された。

『アド・アストラ』本編映像

 公開された本編映像では、宇宙で消息を絶った父の足取りを掴むため、探索の旅に出ようとするロイと、父の旧友であるプルイット大佐(ドナルド・サザーランド)が、まずは経由地点の月に到着する。そこでは、地球各国から移住した人々が、資源を巡る争いを繰り広げていた。「紛争地帯は初めて?」といきなりな質問をされる主人公のロイは、「北極圏に3年駐屯したし、アメフト対決もね」とユーモアで切り返すが、どうやら雲行きが怪しい。早速装備を整え、ローバーに乗り込むロイたち。すると突如、“略奪者”とよばれる者たちが接近し、銃撃が始まる。一人、また一人と仲間が倒れていく中で、必死にローバーのハンドルをきるロイ。だがその先には目もくらむような断崖が現れる。

 この映像を生み出したのは、本作の監督で、ヴェネチア映画祭やカンヌ映画祭などでも常連のジェームズ・グレイ。グレイ監督は、「映画をできる限り信じられるものにし、できるだけ本物にこだわるというアプローチをとるようにした。そして未だかつて観たことのない最高にリアリティーのあるスペース・アドベンチャーを創ることが私のミッションなんだ」と語っており、“リアルさ”と“未体験の映像体験”の実現を追求したことを明らかにしている。

 この監督のこだわりを実現するために、ロケーション・チームはあらゆる場所をリサーチし、監督のビジョンに合うロケ地を探し回った。その結果たどり着いたのは、北米の四大砂漠のひとつ、モハーヴェ砂漠。ブルーバックのスタジオではなく、4つの州にまたがる広大な砂漠地帯の中で、実際にカメラを回すことによって実現した。主人公のロイを演じたピットは、「この映画は、これまで自分が手がけてきた作品の中でも、最もチャレンジングな作品でした」と本作を振り返っている。

■公開情報
『アド・アストラ』
9月20日(金)全国公開
監督:ジェームズ・グレイ
製作:ブラッド・ピットほか
脚本:ジェームズ・グレイ&イーサン・グロス
出演:ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランド
配給:20世紀フォックス映画
(c)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

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