『なつぞら』で勝ち取った農協の大きな一歩 「大泉洋を背負ったつもり」森崎博之の登場も
満場一致の同意が得られた農協の人々は、書類を提出するために十勝支庁の市丁長である大清水洋(森崎博之)の元を訪ねる。大清水を演じた森崎は、北海道発の演劇ユニット「TEAM NACS」のリーダーであり本当の道産子だ。そんな森崎演じる大清水に向かって、「それでもあんたは道産子か!」というセリフが飛ぶが、大清水は大きな声で「私だって道産子だ!」と返す。郷土愛の強いTEAM NACSにこのセリフを当てたことで、ファンは喜んだ。さらに森崎の役名の大清水洋はTEAM NACSのメンバーである大泉洋を彷彿とさせる。森崎本人が「もう一人のメンバー・大泉洋を背負ったつもりで演じました」とコメントするくらいこの語感は似ており、演出家の粋な計らいだったのではないだろうか。
十勝の人々の新たな開拓が描かれた第111話。なつが十勝でどれほど愛され、慕われてきたかがわかる回であった。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)~全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、藤木直人、小林隆、音尾琢真、戸次重幸、森崎博之、工藤阿須加、吉沢亮、中川大志、大原櫻子、清原翔、福地桃子、板橋駿谷、富田望生、大森輝順、宇梶剛士、草刈正雄 ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/