『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』インタビュー
岡田健史×福田愛依『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』対談 「昔を思い出しました」
岡田「すごく刺激になっています」
――岡田さんと福田さんは“福岡出身・去年デビュー”と共通点も多いですが、ライバル心は?
岡田:まったくないです(笑)。同性や同じ年代、同じタイプの顔ってあると思うんですけど、役を取り合うにしても、どちらかが選ばれる運命ですし。基本的に他の俳優さんに対して意識するということはないです。福田さんとも、お互いの良いところをそれぞれ出していけたらいいなと思っています。
福田:私も、考えたこともないですね。同じ福岡出身というだけで嬉しいです。地元についてお話もできるし、ライバルと感じることはなかったです(笑)。
――お互いに、刺激を受けることはありませんか?
福田:あります、あります! 岡田さんは礼儀もそうですけど、すごく対応が素敵なんです。スタッフさん一人一人に対する挨拶だったり、自分の考えていることを伝える力だったり。年齢はそんなに変わらないのに、「すごく大人だな」と学ぶことが多いです。
岡田:恥ずかしいな(笑)。
――岡田さんはいかがですか?
岡田:もともと博多弁はすごく早口になりがちな方言なので、自分だったら絶対に噛んじゃうセリフも、福田さんはパパパッと言っちゃうところが凄いなと思います。その早口でも気持ちが伝わってくるというか、どん子を演じきっている姿は、すごく刺激になっています。
ドラマの最初の方、京はどん子に壁を作っています。でも、どん子の天真爛漫な矢印を拒否するのは、心が痛いというか(笑)。京も本当はそんなことしたくないのに、裏腹な行動に出てしまうことが多い物語なんです。こんなにまっすぐ明るい矢印が飛んでくるんだなと思いますし、京としても“どこにどんなボールを投げれば、どん子は良い表情をするんだろう”とか“どん子としてイキイキできるんだろう”と考えて、矢印を送るようにしています。
――今回感じた、福岡の新たな魅力はありますか?
岡田:存在は知っていますが、「(博多祇園)山笠」や「(博多)どんたく」に参加したことがないんです。福岡出身じゃない方に「どういうことするの?」と聞かれた時に答えられないなと思って、遅いですけど地元のお祭り行事について知りたいなと。そう思うきっかけがあって良かったです。
――では、福岡出身の方が東京に出てきた時の“あるある”があれば教えてください。
岡田:福岡出身の方とご一緒するのが初めてに近いので、“あるある”っていうのはわかっていないのかもしれないんですけど、博多弁について「これって何?」とはよく聞かれます。「“なおしといて”ってどういう意味?」と聞かれて、「“片付けておいて”っていう意味だよ」と返したり。
福田:原作にもあるんですけど、ゴミを出す時間が違うんです。(福岡では)夜ご飯を食べている時に、ゴミ収集車の音を聞いてゴミ出しをしたりしていて。東京に住み始めて、朝にゴミを出すっていうことにびっくりしました。あと、東京は空港が遠いんですよ。福岡って、空港からの利便性がすごく良かったから、すごく空港が遠いなと思いました(笑)。あとは……(突然、岡田に視線を送り)なんかないですっけ?
岡田:んん⁉(笑)。
福田:あ、日照時間が違います!
岡田:それはありますね。
――そんなに違います?
岡田:結構違いますね。 同じ冬でも、東京は日が昇るのが早くて、日が落ちるのも早い。(東京にいると)「ちょっと損した気分になる」と言っている方がいて、なるほどなって。“あるある”、ありましたね!(笑)。
(取材・文=nakamura omame/撮影=伊藤惇)
■放送・配信情報
『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』
FBS福岡放送(福岡・佐賀)にて、7月19日(金)19:00〜放送
Huluにて、FBS福岡での放送終了後から配信スタート
出演:岡田健史、福田愛依、長見玲亜、今田美桜、長見玲亜、野間口徹、原沙知絵、森口博子、光石研
原作:新島秋一(『マンガクロス』で連載中/秋田書店)
脚本:小山正太
演出:塚本連平
企画プロデュース:高明希(日テレアックスオン)
プロデューサー:川上敏哉(FBS)、大塚英治(ケイファクトリー)
(c)新島秋一(秋田書店)2016
公式サイト:http://www.fbs.co.jp/hakatakawaii/