『うちの執事が言うことには』インタビュー

King & Prince 永瀬廉のライバル・憧れの存在は? 初主演作で芽生えた“役者業への情熱”を語る

 King & Princeの永瀬廉が主演を務める映画『うちの執事が言うことには』。本作は、高里椎奈による同名ミステリー小説を実写映画化したもので、日本が誇る名門・烏丸家の27代当主となった花穎が、新しい執事の青年・衣更月蒼馬と共に、次々に起こる不可解な出来事を解決しながら、烏丸家を守り抜いていく。事件解決に花穎とともに挑む衣更月を清原翔、大学生兼企業家で、物語の鍵を握る赤目刻弥をKing & Princeの神宮寺勇太が扮するほか、優希美青、神尾楓珠、吹越満、奥田瑛二ら若手からベテランまでが脇を固める。

 永瀬は2014年の映画『忍ジャニ参上! 未来への戦い』で重岡大毅演じるカザハの幼少期を演じ、今回の作品が初主演となる。本作における意気込みや役作りの方法、そしてライバル・憧れの存在まで、話を聞いた。

「小学生の自分からしたら、ありえない世界です」

ーー初主演のオファーをもらった時の感想は?

永瀬廉(以下、永瀬):最初は不安でした。もちろん嬉しいのですが、素直に喜べなかったです。いつかは映画の主演をやらせていただきたいとは思っていましたが、まさかいきなり主演だとは思わなかったので、プレッシャーを感じました。そこから徐々に、「やってやろう!」という気持ちが出てきました。

ーーしかも役柄も、上流階級の名家の御曹司という役です。

永瀬:非現実的な生活をしている御曹司なので、最初は「あ、こんな役なんだ」とびっくりしました。でも台本を読み進めていくと、自分と少し境遇が似てる部分もあって。生活は違いますが、役自体はそこまで違うとは思いませんでした。

ーー似ているというのは?

永瀬:花穎は急に烏丸家の当主になる。僕自身も、急に転校になったりと、自分の環境ががらりと変わってしまうことはあったし、それがいやで抵抗しようする気持ちもわかります。受け入れられないというか。あと、ちょっとわがままだけど、人を大事にする部分も一緒だったり。

ーー転校が多かったんですね。

永瀬:家の都合で幼い頃からかなり転校していて、幼稚園3つ、小学校4つ、中学校そのままで、高校は2つ経験しました。その頃は多感な時期じゃないですか。だからどんどん人見知りで内向的になっていって。でもジャニーズに入って変わったんですけどね。寂しいですよね、「どうせ仲良くなってもまた転校するんだろうな」と思っちゃうし。僕、めちゃくちゃ暗かったんですよ。人に話しかけてもらうまで自分から行ったりしなかったし。わかっちゃってますからね、またどっかに行っちゃうって。切なかったです。

ーーそれが、ジャニーズに入ったことがきっかけで変わったと。

永瀬:少しずつ応援してくれるファンの方がいたり、自信を持てるようになって変わっていったと思います。小学生の自分からしたら、ありえない世界ですけどね。その頃はジャニーズに入るなんて思ってもいなかったし、人前に立つのもいやでした。恥ずかしいというタイプだったので。隠しルート見つけた! みたいな感じです(笑)。

ーークランクインは去年5月。ちょうどKing & PrinceとしてCDデビューした時期と重なっています。

永瀬:でも、そこまで大変だったという感じではありませんでした。映画の撮影現場はすごく楽しかったし、グループとしてもデビューしたてで勢いに乗っていかないといけない時期だったので、「やってやろう!」と。忙しくて大変だったというより、むしろデビュー初っ端から忙しくて嬉しいなという感覚でした。

ーーグループとしての活動と、永瀬廉個人としての活動ではやっぱり気持ちは違いますか?

永瀬:違いますね。グループだとみんなで分割という感じですが、1人だと僕がすべて背負っているので。頼れる人はいないですが、楽しんでやっています。

関連記事