水谷豊、『轢き逃げ 最高の最悪な日』現場で“毎日”俳優陣にハグ!? 愛情たっぷりの現場の様子
さらに、司会者が小林に「水谷監督の演出を受けてどうでしたか?」と質問。小林は「水谷監督は毎日、私たちキャストやスタッフ全員にハグしながら、『今日も頑張ろうね』と言ってくれるのですが、それがすごく嬉しくて。“頑張ってね”じゃなくて“頑張ろうね”と言ってもらえるってすごい嬉しいなと思ったので、私もそういう風になっていきたいなと思いました」と水谷の愛情たっぷりの現場での様子を話した。水谷はそれを受け「毎日みなさんに、ではないのですけれど……そうですね」とハグしていることを告白。これについては照れもあってか、水谷は丁寧な口調で「そうですね」を連発。他に言葉が出ないようであった。
また水谷は度々次回作についても突っ込まれた。「岸部さんが次に観たい水谷監督の撮る作品はどんなものですか?」と司会者が問うと、岸部は「難しい質問ですね」と前置きしつつも「あえて言うならば、言葉で人それぞれに魂というものがあるとすると、そういうものが日常に眠っているところに、何か、水谷さんから動くものがあるような。そんなものを映画を通して届けてもらいたいな、と。それは多分、水谷さんにしかできないことだと僕は思います」と話した。それに対して水谷は「今日帰って、考えてみます」と笑顔を見せた。
水谷は60代で映画を3本撮りたい、と以前言っていたことを改めて話し、精力的に作品作りに取り組んでいることを明かした。今後は、水谷自身が出演しない作品にも挑戦したいという。最後は水谷から「母の日」として中山と石田にカーネーションの花束を贈る。水谷はそれぞれに低くいい声で「お母さんですよ」と伝え、我が子のようにキャストを愛していることを表現した。
まっすぐでみずみずしい若手俳優と、味のあるベテラン俳優がユニゾンする映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』は、水谷の初脚本作品にもなっている。水谷の俳優以外の一面を楽しめる作品だ。
(取材・文=Nana Numoto)
■公開情報
『轢き逃げ 最高の最悪な日』
公開中
監督・脚本:水谷豊
出演:中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、毎熊克哉、水谷豊、檀ふみ、岸部一徳
配給:東映
(c)2019映画「轢き逃げ」製作委員会
公式サイト :hikinige-movie.com