マット・ディロンがシリアルキラーに目覚める 『ハウス・ジャック・ビルト』予告&場面写真公開
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『アンチクライスト』のラース・フォン・トリアー監督最新作『ハウス・ジャック・ビルト』より、予告編と場面写真が公開された。
問題発言によってトリアー監督がカンヌ国際映画祭追放処分を受けてから7年、昨年開催された第71回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門で上映され、トリアー監督がカムバックを果たした本作。カンヌ国際映画祭の上映では、途中退出者が続出したにもかかわらず、上映終了後はスタンディング・オベーションが鳴りやまないという賛否真っ二つの異様な興奮に包まれた。アメリカでは、あまりの過激さにアメリカ映画協会(MPAA)が手を加えた修正版のみ正式上映が許可。先立ってノーカット版を11月28日に1日限定140館で上映したところ、全米興収ランキングでデイリー11位を記録し、物議を醸した。その無修正完全ノーカット版が、レイティングR18+にて日本公開される。
1970年代の米ワシントン州を舞台に、建築家になる夢を持つハンサムな独身の技師ジャック(マット・ディロン)は、あるきっかけからアートを創作するかのように殺人に没頭する。彼の5つのエピソードを通じて“ジャックの家”を建てるまでのシリアルキラー12年間の軌跡が明かされる。
今回公開された予告編は、主人公のジャックが、建築家になる夢を胸に理想の家作りに励む姿から始まる。一見ごく普通の独身男性に見えるジャックだが、ある日山道を運転す
るなかで出会った女の「あなた殺人鬼かも。私にはそう見える」という挑発的な態度により、その場にあったジャッキで襲いかかる瞬間が映し出される。以降、ジャックが、泣き叫ぶ女性、拘束された男性や親子にも次々と襲いかかる様子がデヴィッド・ボウイの楽曲「Fame」とともに描かれていく。
場面写真では、ディロン演じるシリアルキラー・ジャックや、ユマ・サーマン演じる第一の被害者、さらにはブルーノ・ガンツ演じる謎の男ヴァージの姿が切り取られている。
■公開情報
『ハウス・ジャック・ビルト』
6月14日(金)新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:マット・ディロン、ブルーノ・ガンツ、ユマ・サーマン、シオバン・ファロン、ソフィー・グローベール、ライリー・キーオ、ジェレミー・デイビス
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
原題:The House That Jack Built
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