竹内結子が『QUEEN』最終回で守り抜いた“正義” チーム復活に「氷見与田コンビ最高」の声も

 酸いも甘いも嚼み分け、悪に対しても正義感を振りかざさないタイプに見えた氷見。彼女が、これほどの危険を冒してまで遂行したプロジェクトは、正義のために権力と戦うことだった。最後に明かされたこのエピソードは、氷見に対する印象を変えるものだっただろう。吾妻のために頑張っているように見せてきた氷見だったが、氷見を突き動かしていたのは吾妻ではなく、実は確固たる正義。氷見にとって本当に守りたいものは、理不尽さのない真っ直ぐな世界だったと知り、あまりの健気さに驚く。もちろん相談を持ちかけたという吾妻美咲(山崎紘菜)を守るためでもあったと思うが、ラストの氷見の見せ場で語ったセリフこそが本音だろう。権力に屈せず、正義を貫く氷見の姿は、新鮮であり美しい気品に溢れていた。

 恒例の氷見与田シーンもたっぷりあり、顔を突き合わせて笑顔になるシーンや手を取り合って成功を喜ぶシーンなど、SNSでは「氷見与田コンビ最高」の声が上がっていた。危機管理チームが一丸となって事件を解決していく様子が頼もしく、何より魅力的であった。第8話、第9話ではその危機管理チームが一度バラバラになってしまっていただけに、最終回でのチームワークはより華やかで爽快感があった。気持ちの盛り上がりもしっかり描いたラストは、視聴者の心を掴んだに違いない。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』
出演:竹内結子、水川あさみ、中川大志、泉里香、バカリズム、斉藤由貴ほか
脚本:倉光泰子、三浦駿斗
主題歌:YUKI
オープニングテーマ:milet
音楽:SOIL&"PIMP"SESSIONS
編成企画:加藤達也
演出:関和亮、横尾初喜、山岸聖太、戸塚寛人
制作協力:ソケット
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/QUEEN/

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