ブラッドリー・クーパーが明かす、念願だった『運び屋』クリント・イーストウッドとの共演

 3月8日公開の映画『運び屋』より、ブラッドリー・クーパーのコメントと場面写真が公開された。

 本作は、アカデミー賞受賞監督クリント・イーストウッドの監督・主演最新作。俳優イーストウッドが、自身の監督作としては『グラン・トリノ』以来、10年ぶりの主演作としてスクリーンに帰ってくる。「今のハリウッドには自分が演じられる作品がない」と言い、一時は俳優引退もほのめかしたこともあるイーストウッドが、前代未聞の“アウトロー”の実話に挑む。

 公開された場面写真は、謎の運び屋を追いながら必死の捜査を続ける連邦麻薬捜査局のコリン・ベイツと、“運び屋”アール・ストーンがダイナーで偶然対面するシーンを捉えたもの。ベイツは目の前の老人が、自分たちが追っている運び屋だとは思いもせずに話しかけ、アールは彼が何者かを察知した上で自身の正体を隠し振る舞う。

 アール・ストーンは、一度に13億円相当のドラッグを運んだ“伝説の運び屋”。その仕事ぶりから巨大麻薬組織からも一目置かれ、全米の警察が必死でその正体を追うが、捜査線上に浮上してこない謎の存在。それを追うベイツを演じているのがクーパーだ。2015年の『アメリカン・スナイパー』に主演し、俳優としての評価を揺るぎないものとしたクーパーが、2度目のタッグとなるイーストウッドとの現場、役柄について語った。

 クーパーにとって、イーストウッドとの共演は念願だった。「光栄にも『アメリカン・スナイパー』で彼と組めたけど、あの作品では彼は演じていなかった。今回は共演できるということで、僕はすぐに“やる!”と言った」と、出演のオファーを二つ返事で快諾したと明かす。イーストウッドが自分と同年代の主人公アールを演じたことについて、「88歳という同年代の役柄を、クリントがわざと年寄りであるかのように“演じなければならない”という点が彼のすごいところだよ。たくましいアスリートみたいなクリントが、もう何年も“棺おけに片足を突っ込んでいる”ような人物を演じるのを見るのは楽しかった」と、イーストウッドの演技を間近にした喜びをかみしめる。

 自身が演じるコリン・ベイツについて、クーパーは「ベイツはシカゴ支局に異動したばかりで、名を挙げたい。最終的にはもう少し勤務状況がよくなる地位まで昇りたいんだ」と説明し、また「彼は家族から離れて過ごす時間がとても長く、家族からは不満の声が出ているんだけど、相当な量のコカインをアメリカに運び込んでいる謎の運び屋を突き止める任務に命じられると、それに熱中する。彼はこの任務こそ、認められるチャンスだと思っているんだよ」と解説。さらにクーパーは、「皮肉なことに、アールとの間には接点があるんだ。どちらも家族を最優先にしてこなかったこと……。アールは、それを取り戻すようにベイツに強く促す」と、追う物と追われる物の共通点があると指摘する。クーパーが語るこのシーンは、ベイツとアールがダイナーで出くわした時に交わされることになる。

■公開情報
『運び屋』
3月8日(金)全国ロードショー
監督・出演:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
出演:ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィ―スト、アンディ・ガルシア、アリソン・イーストウッド、タイッサ・ファーミガ他
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
公式サイト:www.hakobiyamovie.jp

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