杉咲花が語る、『ハケン占い師アタル』での演技アプローチ 「みなさんと一対一で向き合える」

『ハケン占い師アタル』杉咲花インタビュー

 木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)が現在放送中だ。本作は、杉咲花が演じる、あらゆるものが見える能力を持つ派遣社員・的場中(まとば・あたる)が、閉塞した会社に風穴を開ける新“働き方改革”ドラマ。ドラマの舞台となるイベント会社「シンシアイベンツ」の制作Dチームとして、小澤征悦、志田未来、間宮祥太朗、志尊淳、野波麻帆、板谷由夏、及川光博、謎の占い師・キズナ役の若村麻由美と若手からベテランまでの豪華キャストが揃う。

 杉咲花にとって、本格コメディ初挑戦となる本作。『家政婦のミタ』(日本テレビ系)などを手がける遊川和彦脚本作品への初参加、そして共演者とのエピソードなどについて語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「アタルはつかみどころがない人」

ーー遊川さんの作品は毎度高い評価を受けていますが、主演すると決まった時の感想は?

杉咲花(以下、杉咲):私のまわりでも遊川さんの作品に出演されている方がたくさんいらっしゃって、私自身もいくつか作品を見させていただいていたので、今回初めてご一緒できることが嬉しかったです。どんな作品になるんだろうと、撮影前から楽しみにしていました。

ーー遊川さんは今回初めて連続TVドラマの演出も手がけていますが、現場でもやりとりしながら?

杉咲:そうですね。毎回話し合いながら進めています。脚本が書かれている方が現場にいらっしゃるのは、演じている私にとってはすごく心強いですね。迷ったらヒントを教えてくださいますし安心感があります。

ーー杉咲さんから見て、アタルはどんな人ですか?

杉咲:まだつかみどころがないところが結構あります。というのも、まだ台本を作っている段階なので(取材は1月上旬に実施)、アタルの素性は私にも明かされていないんです。私も占ってもらっているDチームの人たちと同じかもしれません。アタルは二面性のある役なので、「この人本当はどっちなの!?」というところが気になるからこそ惹きつけられるというか。不思議な魅力のあるキャラクターなのかなと思います。

ーー二面性のある役を演じるということで難しい部分もありますか?

杉咲:そうですね。オフィスでニコニコ働いている時と占っている時の落差をどうつけられるか。オフィスのシーンでは、誰とでも仲良くなれるような女の子ですが、占いのシーンの時は上から目線で高圧的な人に豹変するので(笑)。占いのシーンは、暗闇の中で相手と2人きりになる非現実さもあるので、リハーサルも重ねて表情やしゃべり方についても考えながら演じています。

ーーお仕事ドラマに出演するのも、今回が初めてですね。

杉咲:そうですね。昨年出演した映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』など、最近は社会人の役もやらせていただく機会も増えてきました。昨年の『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)などの学生役は、自分も経験してきたことですが、今回社会人としてオフィスにいるのは新鮮です。これまでは制服を着る機会が多かったので、社員証を首から下げているのも不思議ですし、最初のほうはそわそわしたところがありました。

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