広瀬すずのヒロインオーラが全開! 『なつぞら』十勝ロケで垣間見えた出演者たちの絆

音尾琢真

 撮影は終始和やかな雰囲気で進み、特に現場でムードメーカーの役割を果たしていたのが、柴田家の従業員・菊介を演じる音尾琢真だ。北海道出身ということもあり、出演者たちの“ガイド役”として、名所や名店を紹介しているそう。撮影の合間には広瀬すずとの“即興コント”なども行っているようで、「広瀬さんは43歳のおじさんにも分け隔てなく接してくれて、天真爛漫で本当に素敵」と、この日の記者陣にも茶目っ気たっぷりなコメントを多数送ってくれた。

スキー板で移動中の広瀬すず

 そして、なんと言ってもヒロイン・なつを演じる広瀬すずだ。柴田家が帰ってきたなつの姿を確認して歓喜したのと同様に、広瀬が現場の中心にやってくると、不思議と全体に明るい雰囲気が漂うのだ。義母としてなつを見守る富士子を演じる松嶋も、「年末からハードスケジュールで疲労も溜まっていると思うのに、微塵もみせずに頑張っている」とその姿勢を称賛すると、菊介の父・悠吉を演じる小林隆も、「現場での対応力が素晴らしい。真ん中にいるふさわしい女優さんです」と絶賛。

広瀬すず、吉沢亮

 
 朝ドラ100作目、そして新元号最初の朝ドラとして、節目のヒロインに選ばれた広瀬。大きな注目が集まる中、それでもその期待値を軽々と越えていきそうな、そんな思いを抱かせるのに十分なオーラをまとっていた。記者陣への気遣い、スタッフ・共演者たちのコミュニケーションなど、まさに座長に相応しい立ち居振る舞いであった。

(取材・文・写真:石井達也)

■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮/安田顕、音尾琢真/
小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか

関連記事