山戸結希監督×矢田部吉彦『21世紀の女の子』対談 日本における女性監督の現状と未来

対談後記 ~東京国際映画祭を終えて~(山戸結希監督)

対談が行われた10月22日の後、
10月25日には東京国際映画祭・開幕のレッドカーペットがあり、『21世紀の女の子』から、総勢約40名が歩く姿を、多くのメディアやWebニュースで取り上げていただくこととなり、メッセージが瞬く間に広がり、映画の飛距離が大きく変わったことを実感いたしました。
この当日の祝祭感、そして過ぎ去った後にも、世代や映画関係者を問わずに寄せられた熱の籠った言葉たちは、忘れがたいものでした。
そうして遂に11月1日、『21世紀の女の子』インターナショナルバージョンが、「日本映画スプラッシュ部門特別上映」にて初公開となりました。
六本木の場内には、独特の緊張と興奮が満ち、橋本愛さんによる素晴らしい上映前挨拶を経て、スクリーンに117分の映画が灯されました。上映後には、参加監督による、自身の作品の着想について語りながらの核心的な問題提起が行われたことを記憶しています。
また、この上映後ティーチインにおいて司会を務められた矢田部さんによる対話の手捌きは、全ての一手がそれ以外にはないと言い得るほどに正確極まるものでした。この映画にとって、一回限りの初上映を他ならぬ矢田部さんに担当していただけた幸運に、改めて感謝いたします。
何よりも映画にとって、これ以外の場はなかった、これ以上の場はなかったということを、東京国際映画祭に関わる全ての時間を通して、一回一回、純粋に感じていました。
今回の『21世紀の女の子』という映画が、これからも広く、深く届いてゆくために、東京国際映画祭の皆さん、そして、参加してくださった観客の皆さんから、最大の追い風をいただけたのです。
東京国際映画祭という場に、こうして参加させていただけたことは、2018年の中でも、最も大きなトピックでしたし、映画を作り続けてゆくための人生においても、とても得難いものでした。
今回の場を創り上げられたすべての皆様へ、共に手を取り合う機会をご一緒したすべての皆様へ、心より、有り難うございました。

第31回東京国際映画祭レッドカーペットに登壇した『21世紀の女の子』監督・キャスト陣

■公開情報
『21世紀の女の子』
2月8日(金)公開
企画・プロデュース:山戸結希
エグゼクティブ・プロデューサー:平沢克祥、長井龍
コプロデューサー:小野光輔、平林勉、三谷一夫
製作:21世紀の女の子製作委員会(ABCライツビジネス、Vap)
製作・配給協力:映画24区、和エンタテインメント
配給:ABCライツビジネス
(c)21世紀の女の子製作委員会(ABCライツビジネス、VAP)
公式サイト:http://21st-century-girl.com/

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