劇場版も癒し効果バツグン! 「明日からまたがんばろう」と思える『のんのんびより』の魅力

 のどかな田舎の風景の中でかわいらしいキャラクターたちがゆるゆるとした日々を送る、人気日常系シリーズ『のんのんびより』。テレビアニメ2期の放送から約3年の月日を経て、『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』の上映がいよいよスタートした。一度見るとクセになる『のんのんびより』の魅力と、劇場版ならではの見どころを紹介しよう。

 あっとによるコメディ漫画が原作の『のんのんびより』。物語の舞台となるのは、とある田舎町だ。町には子どもの数が少なく、唯一の学校・旭丘分校には小学校と中学校が併設されている。そこに通う主人公・れんげを筆頭に、年齢もバラバラな生徒たちのほっこりとした日常が、ギャグテイストを交えて描かれていく。

 じわじわと笑えるシュールなギャグは原作由来だが、アニメシリーズ最大の魅力といえば、背景美術や音楽によって描き出される、ノスタルジックな田舎の風景だろう。れんげたちが暮らす田舎町には娯楽施設が乏しく、子どもたちはいつも自然の中で遊んでいる。もちろん近くにコンビニなどあるはずもなく、溜まり場となるのはさびれた駄菓子屋だ。田舎で暮らした経験がある人なら、こうした景色を見ていてしみじみと懐かしさを感じてしまうだろう。そんな環境の中で特に大きな事件が起こることもなく、まったりと時が流れていく。のびのびと生活するキャラたちを見ていると、目まぐるしい日々や都会の喧騒を忘れて、ほっこりとした気分になる。

関連記事