綾瀬はるかはどう家族の一員になるのか? 『義母と娘のブルース』亜希子が模索する“母”と“妻”の姿

 そして第4話では、亜希子と良一が、結婚指輪もはめないし、一緒の部屋で寝たりもしないことにみゆきが違和感を覚えたわけであるが、今度はいかに亜希子が“妻”になれるかが鍵になった。そのため、亜希子は良一とレストランで食事をしながら、2人が出逢ったきっかけなどをみゆきに説明するための話し合いをした。結果、亜希子は良一の“強さ”に惚れたから一緒になりはじめたという結論を出した(亜希子も十分“強い”とは思うけれども)。みゆきは最終的に、2人のなれ初めについて興味を失ってしまったものの、今後亜希子が良一の妻であるということを、みゆきがしっかりと認識するとすれば、お互いに足りないものを補い合っているところを目にしたときであろう。夫と妻がそれぞれ別の役割を担いつつ、互いに何かを補い合っているのを目にしたときにはきっと、亜希子が良一の妻であると認めるのではないかと思われる。

 いよいよ、良一の身に命の危機が迫ってきていることを思わせるシーンで終わった、第4話。今後、どのように亜希子が家族の中で持ち前のパワフルさを発揮していくのか。怒涛の展開に目が離せない。

(文=國重駿平)

■放送情報
火曜ドラマ『義母と娘のブルース』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜23:07放送
出演:綾瀬はるか、竹野内豊、佐藤健、横溝菜帆、川村陽介、橋本真実、真凛、奥山佳恵、浅利陽介、浅野和之、麻生祐未
原作:『義母と娘のブルース』(ぶんか社刊)桜沢鈴
脚本:森下佳子
プロデュース:飯田和孝、大形美佑葵
演出:平川雄一朗、中前勇児
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/gibomusu_blues/

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